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ネタバレ感想『ゴールデンスランバー』

2010年02月01日 11:22

昨年読んだ小説の中で私的にナンバーワンだった伊坂幸太郎氏の『ゴールデンスランバー』。映画公開を楽しみにしていました。

昨日見て来ました!東宝シネマズ二条で午後3時15分の回。超満員の熱気の中、期待感で息苦しくなるくらい。

例によって一緒に行ったのは原作を読んでいない主人。結構この人の隣での反応が気になるので集中できないこともあるのですが、今回は全く存在すら忘れてました(^^;

笑い、憤り、泣き・・・。見終わった後のスッキリした満足感。これは見て損はない映画です!←強調。

原作よりも「ケネディ暗殺」のことを言葉で語り過ぎた感はありますが、原作を読んでいない観客にも理解してもらうためにはしかたないことでしょう。

首相暗殺、というと骨太の政治ドラマを期待してしまうかと思いますが、原作でもそうですが、それはあまり問題ではないような気がします。

バックボーンに「ケネディ暗殺」のことを知っていると余計楽しめると思いますが、知らなくても存分に楽しめる。上質のエンターテインメント映画です。

確かに、一般人が国家権力によって、犯罪者に仕立て上げられる様は怖く、実際に日本でも有り得るのかなと・・・。

過去と現在の切り替え表現も上手く、特にラストは拍手したくなりました。ノスタルジックに若き日を思い出し、過去の恋愛に浸っているのではなく、それら全てが意味を持ってラストへと繋がっていくのは本当に気持ちがよかったです。

外見がかっこよくて政治とは何のかかわりもないような好青年、青柳は堺雅人さんにぴったりでした。

国家権力というものを記号的に演じた香川照之さん、彼はほんとに上手い!『坂の上の雲』の正岡子規も『龍馬伝』の岩崎弥太郎も、彼が演じると俄然息づきます。

キルオ、は私が原作でイメージしていたのとはちょっと違いましたが、濱田岳くんは不気味さを無邪気さ、そして哀しさを感じさせて好演。

大御所の柄本明さんの飄々とした味のある演技も笑いと感動をさそいます。

数え上げたら書ききれないくらい、全ての役者さんがピッタリとこの映画の住人として収まっていました。

青柳に会わずに彼を助け出す彼らの陰の結束。その人情が温かい。誰もが青柳を信じていることが、この世知辛い世の中で救われた気持ちになります。

特に私が好きだったのは、伊東四朗さん演じる青柳の父親。原作を読んだ時から好きだったのですが、伊藤さんは完璧でした。私はここはマスコミへの痛烈な批判だと思っているのですが、ここ、スカッとしました。笑いながら泣けて泣けて・・・。

ひとつ、聞きたいなと思ったのは、何故原作通りに「大統領」ではなく「首相」にしたのかということ。やっぱりややこしいからかな?

全国東宝系、およびシネコンで絶賛公開中!

お年玉プレゼントキャペーン

TOHOシネマズでは末尾が「1」もしくは「4」の「お年玉付き年賀はがき」を持っていると、該当の年賀はがき持参で、1月9日(土)~2月28日(日)の期間中、1000円で観られます!

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『アマルフィ 女神の報酬』ちょいネタバレかな~な感想

2009年07月28日 16:57



先週末、観て参りました。『アマルフィ 女神の報酬』。


あまりネタバレはしてないつもりですが、以下はこれからご覧になられる方は読まないで下さいませ。








踊る大捜査線ファンとしてはめっちゃ嫉妬しました。めっちゃ寂しくなりました。あぁ、今の織田裕二さんなら、青島くんよりもこの黒田書記官がお似合いね・・・。

フジテレビらしい映画の宣伝の数々で、観る前から観たような気になってしまっていましたが、期待を決して裏切らない出来でした。もっと観光地を前面に出して、下手したら2時間ドラマのタイアップ番組みたいになっているのかと危惧していましたが、全くそんなことはなかったです。

世界遺産の数々は確かに美しく目を奪われましたが、「サンタンジェロ城」と「アマルフィ」以外は贅沢な利用の仕方で、決して観光映画でない上質なサスペンス&ヒューマン映画に仕上がっています。

スペイン階段の使い方も贅沢だなぁ。風景ではなく主人公をずっと追って撮っていて、そこにしっかり溶け込んでいるんです。やっぱり天海祐希さんも織田さんも大階段が似合う♪

世界遺産「アマルフィ」をもっと知りたいならこのサイトが如何でしょう。
映画で世界遺産4 アマルフィ 女神の報酬


どこの場面でもそうですが、日本人でこの風景に負けないのは流石。紗江子の寂しさを出すにはもっと儚い女優さんの方が、なんて思っていましたが、観ているうちにこの映画には天海さんの紗江子でないと成立しない、とまで思いました。

強がりなのか煙草を吸うシーンがカッコイイ。そしてその煙草をやめるシーンもまたいい。改めて煙草っていいアイテムだなと思います。黒田の手袋。紗江子の煙草。この2つのアイテムがとっても印象に残りました。

織田さんは30歳前にして青島俊作という役に出会い、踊る大捜査線が代表作と言われるようになりました。そして40歳でこの外交官黒田康作に出会い、これからの10年はきっとこの黒田として私たちを楽しませてくれるのでしょう。今回の『アマルフィ』はその序章に過ぎないのだと感じました。ウルグアイでの黒田書記官の活躍も是非観たくなって来ています。『OD3』よりも・・・。それが寂しいな。


福山雅治さんは出番は少ないですが、とってもいい感じで織田さんと絡んでいます。この二人のツーショットって、ちょっとヨダレもんですよね。かつての「抱かれたい男」ナンバー1の二人ですもん。このおふたりに佐藤浩市さんの三人とオフにランチだなんて、天海さんが羨ましい。ってか、天海さんがそこに加わってハンサムさんが4人(笑)っていう画(え)が凄い!ゴージャスですよね~。
物語としては、結構突っ込みどころが多いんです。疑問に思う点も多々あり(笑)。そこは真保裕一さんの原作(今回は原作といえるのかどうか?)で補完したいと思っています。

終盤、黒装束をかなぐり捨てて正装に身を包み突撃する際に、サラ・ブライトマンの「Time to Say Goodbye」のイントロが流れたときには背筋がゾクっとしました。

ポスターの佐藤浩市さんのお写真だけは『マジック・アワー』の時のものだそうです。色を微妙に変えてあるからあまり気になりませんけれど、知った時には大爆笑でした。

その情報は先週放送された『トリビアの泉 映画「アマルフィ 女神の報酬」で久しぶりに「へぇ」SP』で知りました。この番組、他のメイキングではしることのできない情報満載、まさにトリビア。映画鑑賞前に観ていたので、ちょっと気になる人を発見し、謎を解くひとつのヒントを知ってしまいました(^^;せっかく録画していたのに観終わったあと消してしまったので、DVDの特典映像に是非是非入れて欲しいです!これから放送の地域もありますので、『アマルフィ』ファンの方は是非ご覧になって下さい。出来れば映画を観てからね。

『トリビアの泉 映画「アマルフィ 女神の報酬」で久しぶりに「へぇ」SP』これからまだ間に合う局
 

仙台放送 7/29(水) 26:18~27:13
さくらんぼテレビ 7/31(金) 14:05~15:00
長野放送 8/1(土) 10:45~11:40
富山テレビ 7/28(火) 24:40~25:35
岡山放送 7/28(火) 24:35~25:40
山陰中央テレビ 8/2(日) 16:30~17:25
高知さんさんテレビ 8/2(日) 16:00~16:55
サガテレビ 8/2(日) 13:00~13:55
 鹿児島テレビ 8/1(土) 14:30~15:25
テレビ大分 8/2(日) 14:00~14:55




『天使と悪魔』を観てから、『天使と悪魔』原作を読み、ついでに同じ作者の『パズル・パレス』を読み、映画『ハゲタカ』を観てその原作『レッド・ゾーン』を読み、ドラマ『官僚たちの夏』に嵌って、高校生の時に読んだ原作を昨日読み直し終えました。っで、明日から『アマルフィ』原作に着手。

映画も面白いし、小説も面白い。今年は映画、小説とも当たり年だと思っています♪あ、『レッド・ゾーン』は映画と全く違います。っでそれぞれがいい!また感想を書けたら書いてみたいです。今クール、観てるドラマが『官僚たちの夏』と『天地人』しかないので本が読めていいかなぁ。

ネタバレ映画『ハゲタカ』

2009年06月21日 01:24

ハゲタカ

先週観ると公言しながら予定が狂ってしまい、『ハゲタカ』(音が出ますのでご注意下さい)を渇望していたこの一週間。やっと観ることが出来ました。

ここから下はこれまた超ネタバレですのでご注意下さい。








鷲津政彦(大森南朋)に恋焦がれ、骨太の経済ドラマを堪能した2年前のNHKドラマを越える面白さでした。観た感動冷めやらぬままこうやって珍しく夜にパソコンを起動して感想を書いていることからも私の満足ぶりが分っていただけると思います。

ドラマに比べて経済物としては少し物足りないところもありました。スタンリー・ブラザースに鷲津がTOBを掛けた時に先が読めてしまった。西野治(松田龍平)をその仲介に立てるというのもあまりにも説明不足というか無茶苦茶な話だというのはちょっとした欠点。でもそんなことを補って余りある出来栄えの映画でした。

まずオープニングの中国農村の風景と、そこに流れるBGMがいい。ここでまずグッと映画にひきつけられます。とにかくこの映画は、物語の面白さ、キャストの魅力もさることながら、音楽が良く、映画の監督が初めてとは思えないほど大友啓史監督の「絵」がいい。印象に残るシーンがいくつもあります。これはテレビドラマでは表現できない、映画ならではのものだと身を乗り出して見てしまいました。マンダリン・オリエンタルホテルから東京を見下ろす劉一華(玉山鉄二)のシルエット。暗い部屋で出ない相手に携帯電話をかける鷲津の姿。「フィルム・ノワールだ・・・」とうっとりとつぶやいてしまいました。

劉一華役の玉山鉄二さん。今回また女性ファンを増やしたことでしょう。『天地人』での切なく美しい武将・上杉景虎にも惚れ惚れしましたが、この劉の哀しさ、儚さは女ごころにズギュンと来るものがあります。これはテレビでの鷲津に感じたのと同じ想い。「私はあなただ」鷲津と劉が重なり合います。

『ハゲタカ』『ハゲタカII』は読んだものの、今回のベースになっている『レッド・ゾーン』は全く読んでいないので、この劉がどういう人物なのか映画だけではわかりません。劉一華とは本当は別の人物で、ここにいる劉は母親が自分の血を売って作ったニセのパスポートで中国戦災孤児3世として少年時代に来日し、どういう経緯かはわからないけれど、アメリカに渡って鷲津と同じ「ホライズン」で働いていた中国人。過去について明かされているのはこれだけ。

オープニングで、憧れの目で初代の「アカマGT」を見ていた少年。アカマ自動車の派遣工・守山翔(高良健吾)に過去の自分を見るような劉の表情。叩き付けられた400万円の札を這いずり回って拾えと言う劉。刺され、泥にまみれながらもばら撒かれたお金を拾い集める劉。これらから私が見つけた劉一華のサイドストーリーは、あまりにも切なく哀しいものでした。

中国の黄土色の大地の中を疾走する赤い「アカマGT」を見た少年は、あの車に乗り、あの車を作り、あの車に自分の将来の夢を託したのです。母親の理解もあって、なんとか夢の車を作る日本にやって来た少年は、残留孤児3世という差別と戦いながら、いつか「アカマ自動車」に乗りたい、「アカマGT」を作りたいと願ったことでしょう。

しかし、人種的な差別からか彼はアカマ自動車に勤めることは出来なかった。そこからアメリカのホライズンにどうやって入り込んだのか、ここには想像できないような苦労があったでしょう。それこそ比喩ではなく地べたを這いずり回って、何度も地獄を見たことでしょう。

彼は守山に過去の自分を見ました。警戒心が強いくせに貰えるものは何でも貰う。守山に関心を持ったのはただ派遣工を利用したかったからだけではなかったでしょう。守山も少しは気骨のある青年でした。気骨があるが故にアカマ自動車の社長からは切られかけた。他の派遣工が正社員への道が切り開かれても守山にはその道が断たれることを知った劉は彼に400万円を与えた。ここのシーンも圧巻でした。蔑むように金を与える劉。それに反抗して金をたたき返す守山。「拾え!」という命令も最初は勝者の驕りのように捉えてしまった守山。見ている私もそんな風に思えました。でも執拗に自分もはいつくばって一万円札を拾おうとする劉の姿に、これは違うと思うと胸があつくなります。金を粗末にするな、自分はこうやってここまで来たんだ。それは劉の悲しい生い立ちを想像させて哀しく切ないものでした。

守山にもその気持ちが通じたのでしょう。這いつくばって全ての金を拾う守山。その後、証券会社の株式ボードに見入る守山のシーンがあります。ここで誰もが想像することでしょう。彼もまたこのお金を元手に劉のように野望を持って飢えたハゲタカのようになって行くのではないだろうかと。企業の人事部ではなく調達部で調達されて来るような派遣工だった彼が自分の努力で人生を切り開いて行くのではないかと期待するのです。

でも彼はそうしなかった。最後の方のシーンで、最新式の真っ赤な「アカマGT」を満足げに駆る守山。あぁ・・・。劉と守山は決定的に違うのでした。映画の最初のシーンで劉は言います。「日本は生ぬるい地獄だ」と。このことばに見事にリンクします。このシーンは特に示唆的でした。昨年末の派遣切り、それに対する偽善的とも取れるような一部の行動、マスコミのはしゃぎ方。本当の飢えと貧困の恐ろしさを知らない日本人は、あぶく銭で目先の享楽に溺れるのです。これは思い切った演出だと思いました。でもその反面、劉はまた、テレビキャスターの三島由香(栗山千明)に、現実をありのまま報道することを強います。同じ地獄を見て来たもの同志として。彼女は今後派遣の現状を世に訴え続けるでしょう。これもまた今の日本の現状なのです。どちらにも偏らないのはいい子ぶっているようにも思えますが、これはまたNHKがずっとスペシャル番組を通じて取材した膨大な量の真実なのだと思います。

掃き溜めのような村で生まれ育った劉。冨を得、これからもっと上を目指そうとしている時に、東京の中の掃き溜めのような場所で絶命する劉。短く激しく生きた劉の人生を思い涙が出そうでした。

「赤いハゲタカ」劉一華の登場で、我が愛しの鷲津政彦が少しかすんでしまった感がありましたが、やはり私は鷲津が好き♪

最初、眼鏡を外し海辺で寛いでいる鷲津を見た時には、なぜか『Dr.コトー診療所』を思い出してしまいましたが、大森南朋さんもほんと、いい役者さんです。髪を整え、眼鏡をかけ、スリーピースのベストを着ると、かっちょええ鷲津の出来上がりぃ(笑)。やっぱスーツって戦闘服よね。アラビア語を操る鷲津っていうのも素敵です。

彼の台詞のそこここに、今の経済の現状が見えます。70億も報酬としてもらっている金融トップ。会社を破綻させても彼らは逃げるだけ。経費節約を声高に唱え、温情のないコストカット。「アカマ自動車は日本国そのものだ」という言葉にはなにやら日本というよりも、アメリカとGMとの関係を想像してしまいます。企業再生の道は厳しい。

1989年にベルリンの壁が崩壊し1991年にソ連が崩壊して、社会主義がほぼ消滅したと看做されてから約20年経った今、資本主義もまた変容を余儀なくされています。「これからどこへ行く?」と尋ねる芝野(柴田恭平)に対し「資本主義の焼け野原を見に行く」と答える鷲津。まるで錬金術のような金融工学がペテンにしか思えなくなった今、鷲津はその焼け野原から何を生み出そうとするのでしょうか?彼は救世主なのか、それとも破壊者なのか・・・。

最後になりましたけど、映画『ハゲタカ』のBGMは全て素晴らしかったです。中でもドラマのエンディング曲でもあった「ROAD TO REBIRTH~a chainless soul~」、このフルバージョンに痺れる痺れる。エンディングはあっさりと黒いバックに名前なんかがあがって行くだけなのですが、これを聞きたいために最後まで座ってました。結構そういう人が多かったみたい。でも調べたら、サントラに全部入ってないんですよね。ちょっとマーチっぽいアレンジでホントに素敵な曲なのに。

さて、ではアマゾンでポチっとしたので、明後日には原作『レッド・ゾーン』とサントラが届くことでしょう。本当ならばもうあと2回は見たいです。お薦め!

ネタバレ『天使と悪魔』

2009年06月09日 16:24

天使と悪魔


先週土曜日、やっと観て来ました『天使と悪魔』!観終わった後、素直に「いやぁ~、面白かったわ~」と言える映画でした。

本当はダン・ブラウンの原作を全部読んでから観る予定だったのですが、文庫版の「中巻」を読み終えたところで時間切れ。「下巻」を残しての鑑賞となりました。

結果としては、これでよかったと思います。この映画もまた映画を観てから原作を読んだほうが楽しめるのではないかと。映画を観終わった興奮冷めらやぬうちに「下巻」を一気に読破し、満足感が数倍にもなりました。

では、ここから先は映画も小説も超ネタバレとなりますので、ご注意下さいませ。









小説のあのボリュームをどうやって2時間ほどに収めるのか?しょっぱなから原作とは違っていました。最初の犠牲者になるのはヒロイン・ヴィットリアの養父ではなく、セルン(欧州原子核研究機構)の同僚。原作では3分の1ほどを締めていたセルンの説明はほとんどなく、なのでセルン所長のマクシミリアン・コーラーも出てこなければ、ヴィットリアと養父とのエピソードもばっさり切られています。原作を読んだ時に、お話の始まりがヒロインの家族の死であることとがあまりにも『ダ・ヴィンチ・コード』に似ていてデジャヴを感じたので、私はこの映画の処理に対しては大いに賛同出来ました。この方がスッキリしています。

原作との違いを言えば、映画ではジェンダルメリア(国家憲兵隊みたいな警察?フランスではジャンダルムリー)警部になっている「オリヴェッティ」は原作ではスイス衛兵隊隊長ですし、映画でスイス衛兵隊隊長の「リヒター」は原作にはないオリジナルキャストです。オリジナルと言っても、このリヒターには原作の何役もの仕事を課しています。原作でのオリヴェッティやコーラー所長などがこのリヒターにあてられています。またコーラー所長にあてられたある部分は、シュトラウス枢機卿(原作ではモルターティ枢機卿)に見え隠れしているように思いました。

「カメルレンゴ」という役職名でずっと呼ばれる「パトリック・マッケンナ」も、原作での名前は「カルロ・ヴェントレスカ」です。このように名前が変えてあるのは、俳優さんがイタリア語を母国語とするものでないからだと思います。日本人の私が聞いてもイタリア訛りの英語かどうか分らないですが、アメリカ映画なのでこれはしかたないことなのでしょう。シュトラウス枢機卿役のアーミン・ミュラースタールはドイツ出身、カメルレンゴ役のユアン・マクレガーはスコットランド出身です。

グタグタとこんなことから書いてしまっていますが、とにかく映画はハラハラドキドキの連続。原作で展開を知っていても画面に釘付けになります。2時間18分があっという間でした。

『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でオビ=ワン・ケノービ役を演じたユアン・マクレガーの「カメルレンゴ」がカッコイイの♪祭服も一種の制服。どこまでも制服に弱い私・・・。原作を読んだ時から「カメルレンゴ」がアヤシイとずっと思っていたのですが、映画の初っ端にこの人を見て、カッコイイから絶対にアヤシイ、と確信いたしました

ずっと冷静なカメルレンゴが「イルミナティだ!」とある人物を指して(原作ではロシェ副隊長なのですが、映画では枢機卿のひとり?)ヒステリックに叫んだシーンで、「ほらぁね!」みんなは騙せても私は騙されないわと。なのにそう思っていたら、「反物質」を抱えてヘリコプターで空に向って行く。ええ~!?違うの~?

このシーンがとてつもなく残酷で美しいんです。筆舌に尽くせないというのはこのことです。これは映画でないと味わえない醍醐味です。「反物資」が天空で爆発し、空が割れるような様は、まるで一幅の宗教画を見ているようでした。そうあの「システィナ礼拝堂」の「最後の審判」のような。このシーンだけでも何度もみたい。このシーンを感動で観るためにも原作を先に読んではいけない。そう思いました。

命を賭してヴァチカンを守ろうとしたカメルレンゴ。より高みへ高みへとヘリを操縦して昇っていくのは、爆発からヴァチカンと人々を守ろうとするだけではなく、孤児だった自分を教育し愛を与えてくれた前教皇や神のおわす天空に、少しでも近づきたいから。天地創造をも科学の力でなしえるのだという傲慢な人間達が作ってしまった悪魔の物質を清い心で浄化しようとするカメルレンゴの姿に涙してしまいました。あぁ、私の疑いは間違いだったのね・・・。

ところが、ところがですよ。なんとカメルレンゴはパラシュートに乗り、地上へと降り立ったのです!それを歓喜のどよめきで迎える広場の人たち。あぁ、やっぱり、あなたは犯人なのね、カメルレンゴ。

コンクラーベに参加している枢機卿も(シュトラウス枢機卿を除く)、主人公ラングドンも、神の奇跡を信じ、陶酔するのです。っが、やはりここで終わりません。


原作を読んでから映画を見た方には少し物足りないところもあると思います。実際、映画を見てから原作を最後まで見た私は、先に原作を読んでたらここはどうしても描いて欲しかったという箇所もいくつもありました。

特にそれを感じたのは、「動機」です。前の教皇が科学と手を結ぼうとしていたから、だけでは弱いなぁと映画を見て思っていました。また、映画では4人目の枢機卿はラングドンによって命を助けられます(ここのシーンもめっちゃ好き。泣きました。)。そしてこの枢機卿が教皇になるのですが、一連の事件を全く知らされていない一般人は「サン・ピエトロ大聖堂で火災。有力候補の枢機卿3名とカメルレンゴが死亡」なんて納得するでしょうか?この教皇にはずっと新たな陰謀説が付き纏うことでしょう。

この辺りを原作はもう少し納得のいくものにしています。そして、その「動機」とその結末に私はまた泣かされました。

『天使と悪魔』のテーマは「宗教と科学の対立」。ガリレオの地動説にまで遡らずとも、今現代もそれは相いれないところがまだまだあります。 iPS細胞、遺伝子組替食品。無心論者の私でもこれはどうか、と思うことが多々あります。宗教にはうとくとも、人として、人の倫理を持って科学の暴走を見張ることは必要だと感じています。

最後に、この『天使と悪魔』はあくまでもフィクションです。『ダ・ヴィンチ・コード』でも様々な論争があったようですが、あまたの薀蓄、陰謀、謎解き、上質のエンターテインメントとして楽しむべきものであると思っています。
日本にも沢山あるではないですか。義経は生きていてジンギスカンになっただの、徳川埋蔵金だの、M資金だの・・・。冒険譚のネタとして夢があっていいのではないでしょうか?

ダン・ブラウンの次回作に早くも期待してしまいます。

『容疑者Xの献身』感想

2008年10月06日 13:43

10月4日(土)に放送された ガリレオΦ(エピソードゼロ)があまりにも面白かったので、来週行く予定だった映画『容疑者Xの献身』を前倒しで昨日観ました。


『ガリレオΦ』のラストからそのまま続いているオープニングもいい感じ。
「原作あと読み注意報」を発令しておきます。絶対に映画を先に観た方がいいです!映画が良くないっていうのではなく、映画だけ観てもかなり完成度は高いと思います。ただあの原作を映像化するのはかなり難しいだろうなと思っていたので、衝撃のラストをまず映画で味わって、それから是非原作で補完して欲しいなと思ったのです。


明日映画を観にいくと言う娘が、原作を3分の一ほど読んだところだったので、取り上げました(笑)。その代わりに、まだ原作を読んでいなかったために、映画で大感動した主人が今読んでいます。息子は先に原作を読んでしまっているので、映画を観たらどんな感想を話してくれるのか楽しみ。家族そろって同じ映画を観、同じ小説を読んだのはこの『容疑者Xの献身』が初めてです。我が家でのポイント、かなり高い!


映画を観る、原作を読む、全てを知ってもう一度映画を観る。これが『容疑者Xの献身』の正しい観方だと思います(^^)V


堤真一さんと松雪泰子さんのラストが素晴らしかった。松雪さんは原作の主人公にぴったりだと、キャストの発表があった時から思っていましたが、『きらきらひかる』の刑事役のクールな女もいいですが、か細いラインがこの役に合っています。


堤さんはいつも寝起きのような腫れた目元、白髪混じりのぼさぼさの髪。それでもかっこよさは隠せず、原作のイメージとは違っているのですが、彼じゃなければこの映画は成立しなかったんじゃないかと思うような好演でした。ドラマ『やまとなでしこ』でも天才的な数学者となるところを家庭の事情で挫折したという役だったし、映画の京極堂役もこなせるし、天才的でちょっと風変わりな役は彼に合っているのかなぁ、なんて考えながら観てました。でも、『ローレライ』の朝倉良橘役やドラマ『GOOD LUCK!!』での香田一樹役などの非情なエリートっていうのもいいし、魅力的な俳優さんだなぁと、つくづく。


福山雅治さんは若い!!女性なら黒木瞳さんの若さをいい意味で「化け物だ!」と思っているのですが、黒木瞳さんの男性版って感じですね~。細身のコートに惚れ惚れ。雪山のシーンでは口元だけ見てたら女性かと思ってしまうほど。壁に凭れて眠っているシーンは、ファンへのサービスショットでしょう。いやぁ、このお年でこのかわいさはちょっと罪だと思いました←完全にオバちゃん目線。


ドラマでは出番が少なかった草薙俊平役の北村一輝さんの出番も多くてこれは嬉しかったです。もともとは湯川と草薙のコンビですからね。とはいえ、柴崎コウさん演じる内海薫の存在はドラマからずっと見ているガリレオファンには大きいです。ドラマの最終回のラストはちょっと「?」でしたが、そんなこともなかったかのような『ガリレオφ』と『容疑者Xの献身』での湯川と薫の関係。やっぱこうでなくっちゃ。


エンディング曲「最愛」も心に沁みます。そして「最愛」が流れた後、待ってました「vs.~知覚と快楽の螺旋~」!あぁ、ほんとうに「おもしろい。実におもしろい」



覚書

『ガリレオΦ』は近々単行本で発売される予定だと番組の終わりに紹介されていました。っで調べましたがまだ情報はありません。
ここで描かれたエピソードはエンディングによると「落下る(おちる)」(「オール讀物」2006年9月号 ザ・ベストミステリーズ2007所収)と「操縦る(あやつる)」(「別冊文藝春秋」2008年3月号)。
三浦春馬くん、後姿や動きが福山ガリレオにそっくりでびっくりでした。

ネタバレ注意『ザ・マジックアワー』

2008年06月08日 02:55

三谷幸喜監督の熱い熱い、暑苦しいまでの宣伝に後押しされるように初日に見てきました、『ザ・マジックアワー

監督作品の中で一番笑えて泣けました。見終わった後に、またすぐに見たくなるほど面白かった。普通は二度映画を見ない主人までもが明日もう一度見てもいい、なんていうくらいですから。ハンカチ持ったまま映画館で笑いすぎて涙が出たのは多分私の記憶では初めてのことです。世知辛い世の中の憂さをしばし忘れて、思いっきり笑いたい方には絶対にお薦めです!

ここからはネタバレになるかなぁ。やっぱり下げた方がいいでしょうね。ということで以下ネタバレにつき下げます。








何度もテレビのインタビューで見たWコーチャンこと三谷幸喜さんと佐藤浩市さん。その佐藤浩市さんの演技とそれを受ける周りの役者陣の演技で成り立っている計算しつくされた笑い。佐藤さんが真面目に演じれば演じるほどおかしい。佐藤浩市さんが特別に変なことをしているわけではないと思うんです。確かにあの狂気の表情や仮面を剥がす時のヘン顔はそれだけでも笑えるのですが、それを受ける西田敏行さん、香川照之さんの反応でそのおかしさが何倍にも増幅される、そんな感じ。だからずっと笑いっぱなしでした。

ちょっと時代掛かった村田大樹の演技ですが、これもコメディ映画だと思わずに、Vシネマとか周りもそれなりの演技だったら成立するものだと思うのですが、受ける側がそういう思いで演じてないからその空回り具合がとにかく笑える。脇を固める役者さんも特別におかしなことをしようとしてないのが余計におかしいんです。

『相棒-劇場版-』に続いて、西田敏行さんがいい!重厚なセットの中で、あの『ゴッドファーザー』のマーロンブラントを彷彿とさせる表情とラストの表情とのギャップ。この人じゃなかったらここまでおかしくなかったんじゃないかな?最初に村田大樹に会った時のあっけに取られたような顔が絶品で、これで掴みは完全にOK。ここから一気に笑いの世界に入って行きました。

そしてマネジャー役の小日向さんがまたいい。私は小日向さんはこういう人の良い役が好きです。役者・村田大樹に振り回されながらも「一番のファンなんです」という台詞にほろっとさせられました。

勿論主役の佐藤浩市さんは新境地開拓。でもやっぱり二枚目ですよ。コメディアンではないの。映画館で自分の姿を大きく映し出されたスクリーンを見て涙する姿に、私も思わず貰い泣き。ずっと笑っていたのに、そこにちょこっとスパイスのように涙を誘うシーンがあって、私のハンカチを持つ手は忙しく動いていました。

過去の数々の映画へのオマージュ、一世を風靡しながら今はもうあまり作られることのなくなってしまったコメディ映画や映画に携わるスタッフさんへの三谷監督の愛情が溢れていて、こっちまで暖かい気持ちになります。こんな台本を書ける三谷さんってどんな頭の中をしてるんだろう?柳澤慎一さんと谷原章介さんが似てるなんていつごろから気付いていたのだろう?

三谷作品には欠かせない役者さんのオンパレード。パンフレットにも名前がない香取慎吾くんはサプライズでした。もしかしたら『THE 有頂天ホテル』の役のままの設定かな?

妻夫木聡さん、深津絵里さん、綾瀬はるかさん、戸田恵子さん、伊吹吾郎さん、寺島進さん、浅野和之さん、皆さん本当に素晴らしい。深津絵里さんの歌が結構良くってびっくり!

踊る大捜査線ファン的には深津絵里さん、寺島進さん、甲本雅裕さん、小野武彦さん、近藤芳正さんに注目。小野さんも凄いコメディセンスの持ち主なのに今回は封印されていて真面目な役だったのが逆に新鮮でした(笑)。警察署長っていうのがいい。ちょこっと『カサブランカ』みたいにならないかなと期待したのですが。

コメディー映画のの感想ってむずかしい。書いていて感想を書くなんて野暮っていう気もします。とにかく見て下さ~い。見て絶対にソンはしません!

「マジックアワー」人生に例えると私も今そんな年になったなぁという感慨も深く、それでも明日もまた「マジックアワー」は訪れるって言われると、まだまだ希望も夢も持ち続けていたいって思います。

三谷監督、素敵な作品をありがとう。そしてまだまだ暑苦しいくらいにテレビに出て宣伝しつづけて下さい。


めっちゃ余談ですが、パンフレットを買う時に「ラッシュアワーのパンフを下さい」って言ってしまったバカな私。「ザ・マジックアワーでしょうか?」と言われて恥ずかしかったわ~。映画を見て笑う前に笑われてしまいました(^^;これでも結構カッコつけて生きてるつもりなんですけど・・・。

「踊る大捜査線」と「三谷幸喜作品」のマニアックなキャスト考察はこちらをご覧になって下さいませ。

踊る新選組!

三谷幸喜作品と踊る大捜査線

ちょいネタバレ、『チーム・バチスタの栄光』

2008年02月12日 12:20

ネタバレ注意です!犯人は明かしませんが・・・。




昨日、見て来ました、『チーム・バチスタの栄光』
原作がかなり面白く、主人公のひとり「白鳥圭輔」のファンになったので、ワクワクしながら上演を待ちました。

最初のシーンで大変なことを思い出しました。私、血が怖いんだった・・・
テレビの『医龍』も手術シーンは目を閉じていたのだったわ。
でも、原作を読んでいるし展開がわかっているから大丈夫だと思っていたのですが、初っ端のちょっと患者目線(しかも・・・)なシーンで体が固まってしまいました。
血液恐怖症、閉所恐怖症の方はご注意下さいませ。

しかも原作でもそうなのですが、白鳥氏がなかなか出て来ない。田口医師(竹内結子さん)と藤原看護師(野際陽子さん)の台詞の応酬なんかももう少しあれば、あるいは桐生医師役が違っていれば、そしてもう少しBGMがあれば、etc・・・もう少し画面に集中出来たのですが、なんとなく地味。

音楽に関しては、パンフレットを読むと音楽担当の佐藤直紀さんの弁に「音楽をあまり感じさせない作りにしています」というのがあるので、現実の手術室に近い雰囲気にされたのだというのがわかるのですが、たぶん『医龍』の方が手術シーンに関してはリアルだったのに、こちらの方が緊張感があって、それはエンタテインメントとしてどうなのだろう、と思いました。

ま、要するに「おもしろかった!」と言えないのは私の映画の好みと違ったというのが一番の原因です。

ほぼ病院だけで完結してしまうお話なので、それぞれの役者さんのキャラが一番重要になります。その点ではどの俳優さんも良かった。それぞれが、その役者さんの固定されたキャラをオーバーに演じているようで、手術室で手術衣を着てマスクをしていても、ちゃんと性格がわかるし、少ない出番でもその人物がわかるような気にさせてくれます。特に「平泉成さん」は彼を物まねする芸人さんみたいに「平泉成」なんです。そしてそれが原作の黒崎教授にぴったり合ってる。

阿部寛さんは、ほんと、そのまんま白鳥圭輔。こういう頭の良い変人キャラを演じたら、今日本で一番じゃないでしょうか(笑)。
私ってどうもこの手の男性が好きみたい。但し恋人とか夫としてはダメですけど。
京極夏彦氏のシリーズでも私は「榎木津礼次郎」が大好きなんですが、この役も阿部寛さんですしね。
残念ながら『魍魎の匣』は劇場でまだ観ていません。観る予定もしてないのです。第一作目の『姑獲鳥の夏』をDVDで観たのですが、実相寺監督のカメラワークに酔いそうになって、今回監督が変わったので大丈夫かな、とは思うのですが、私の柔な精神が(笑)、暗い閉塞感漂う劇場では自然でいられないかもしれないので、これまたDVDが出てから観ることにしたいと思います。榎木津LOVEなんで、彼には会いたいし・・・。

田口&白鳥コンビの映画はまだ続いてくれるかなぁ。原作ファンの間では第二作目の『ナイチンゲールの沈黙』は不評みたいなのですが、私は面白く読みました。また白鳥圭輔には会いたいなぁ。

ネタバレ注意!『HERO』

2007年09月19日 14:27

16日(日)に観て来ました。前評判も高く、ドラマがかなり好みだった『HERO』。またまたドラマを全く観ていない主人と一緒に観たので、彼の反応も楽しみでした。

ここから激ネタバレなので、下げます。






まずは、6年ぶりのキャスト勢ぞろいに心の中で万歳を三唱(笑)。やはりスペシャルには不満があったので、『HERO』はこのメンバーじゃないと成立しない。

観ている途中からデジャヴに襲われて、これってもしかしたら『踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル(以下、秋SP)』なのでは?なんて思い始めたモンですから、オドラーをしてはそっちに神経が行ってしまい、踊る大捜査線とのリンクを探している自分がおりました(^^;
阿部さん演じる芝山検事が青島コートを着ていたというのはご愛嬌ですが(^^;

まず、放火の現場写真に犯人が写っているという設定。これはマジで『秋SP』だわ!
そう思って観てみると、『秋SP』で相良純子役の大塚寧々さんも出ているし、「喫茶店従業員の女」の長野里美さんも、今回の『HERO』では「目撃者・柏木節子」役。なので余計デジャブみたいに感じてしまったのかもしれません。

っで、踊る関係でキャストを見てみると・・・

連ドラからご出演の大塚寧々さん、八島智人さん、正名僕蔵さんは勿論のこと、古田新太さん、長野里美さん、野元学二さん、林和義さんを今回みつけました。
いつまで経っても「踊る大捜査線症候群」は治りません(^^;

野元学二さんと林和義さんは取材する新聞記者のような役でしたが、野元さんは「司法監修実務」にも携わっておられるみたいです。

まぁそんなこんなで、映画の正しい観方からは大幅に反れてしまった私ですが、率直に言って期待していたほどの出来でなかったからだと・・・。

ドラマではもっと笑えたのに、映画ではあまり笑うことが出来ず、どうしてかなぁって考えたのですが、「間」が長過ぎるような気がするのです。正味50分もないドラマの方がテンポが良くって、笑いのツボに嵌ったままで次のシーンというのが心地よかったのですが、どうも映画だと間延びしてしまっておかしさが半減してしまってました。

最も盛り上がって感動したい群像劇である、800数十人(だったと記憶)の携帯画像を調べあげて持ってくる箇所も、「えっ、そんなの有り得るの?」なんて思ってしまうと醒めてしまって・・・。実際にどうなんでしょう?個人情報保護法でガチガチになっている今、全員の携帯を追跡するのって可能なのでしょうか?

イ・ビョンホンは声だけでも「かっこいい!!」と思ったのですが、これも必要なシーンなのか?映画だからこれくらいしとかないと、アジア戦略としては韓国ロケは必要、などと言う裏方の思惑が透けて見えて、これまた映画に集中できない要因となりました。
韓国を描くのなら、個人的にはファッショナブルな街をロケ地に選んで欲しかったというのも本音。

ここまで辛口で書いて来ましたが、久利生公平の在り方であるとか、テーマであるとか、それは軸がぶれてなくてよかったです。これまた踊る大捜査線の青島と比較してしまいますが、青島同様久利生も「事件に大きいも小さいもない」と考えて行動している所にはずっと共感を持っています。久利生にとっては大きな贈収賄事件よりも、人ひとりの命の重さを知ることの方が大切なんです。青島もそう。今の時代、人の命の重さ、人の心の痛みを判る者こそが真のヒーローであると思います。
これをきちんと描けたことがこの映画の良さであると思いました。

でも、ただ、なんで映画なのか・・・。大きなスクリーンで、素晴らしい音で『HERO』を観たいというファンの気持ちを考えればわからなくもないのですが・・・。実際『踊る大捜査線』に関しても「映画になっていない」などの批判は受けて来たので、私も『HERO』のコアなファンさんからしたら腹の立つ感想なのだと思いますが、このお話しはテレビのドラマスペシャルで十分だったのではないかと言うのが偽らざる感想です。

最後に、一番印象に残った場面。これは蒲生一臣(松本幸四郎)と鍋島次席検事(児玉清)のバーでのツーショットシーンです。重厚で絵になるシーンでした。
あとは、代議士・花岡錬三郎役のタモリさん。演技は決して上手くはないし、ちょっと違和感も最初あったのですが、今の政治家らしいかなと思いました。
かつて映画で描かれた大物政治家の風貌ではなく、なんかチャライじゃないですか。これがご時勢なのかと、変に説得力がありました。

そして、事前からほぼ判ってしまっていた、久利生と雨宮との恋の行方。恋愛物嫌いの私でもラストは拍手でしたよ。後ろの方で本当に「ヒィエ~」みたいな声が上がったのにはびっくりしましたが(笑)。
冒頭に出て来たスペイン語がここで使われるのかと、この終わり方は天晴れだと思いました。

いろいろと書いて来ましたが、またこのメンバーで連ドラがあることを期待しています。

後半ネタバレあり『オーシャンズ13』

2007年08月12日 23:26

今日は楽しみにしていた『オーシャンズ13』を観て来ました。
『オーシャンズ12』は観ていなかったので、先日テレビ放送していたものを昨夜観ました。っが、私だけ途中で寝てしまって…。
まぁ予習はいいかと諦めました。

座席の予約だけして、まずはランチに。先月『ダイハード4.0』を観にいった時に、貸切で入れなくて悔しい思いをしたので、今日は電話で確認してから『Tawawa 二条店』へ。
ここは立命館大学朱雀キャンパスの7階にある京野菜を中心にしたレストランです。元々は上賀茂にあった小さなお店でした。一階がお花屋さんで、二階がレストラン。幼稚園のおかあさん達と気軽なランチを楽しむようなこじんまりしたお店でした。
それから新風館に出店し、昨年からこの立命館にも出店したのです。JR二条駅からも歩いてすぐ。東宝シネマズ二条からもすぐ近くなので、映画を観る時のランチにもってこいです。

1,200円と1,800円のランチコースがあるのですが、パスタがよかったので今日は1,200円の方を選びました。
電話した時に12時過ぎると混むと言われたので、なんとか11時半に滑り込み。既に満席でしたが、2組待つだけで入れました。

京野菜をふんだんに使ったサラダ、おばんさい、焼きたてのパンは食べ放題!
私は1プレートに一杯野菜を盛り、もう1プレートにはミズナのお浸しや黒豆の煮物かぼちゃのサラダなどを盛りました。
パンはよもぎパンと九条ねぎのパン。野菜も20種類くらいで、ドレッシングも特製のものが6種類ほど。おばんさいの種類は20種類ほどあったかと思います。パンの種類も豊富で、ちゃんとオーガニックオリーブオイルもありました。これが全部食べ放題です!



そしてメインはトマト味のパスタ。細いカッペリーニでした。


デザートは1切れのメロンといちごのジュレ。飲み物はグレープフルーツジュースにしました。

これで1、200円って凄い!

土日には3時からデザートバイキングもあるんです!今度はこれにこなくっちゃ。

お腹も一杯になって時間もいい時間になったので、東宝シネマズ二条へ。

さてさてこの『オーシャンズ13』。ちょっとネタバレもあるかもしれませんので、これから観る方は読まないで下さいね。下げます。






一言で言えば、面白かったです。オールスタア夢の競演という感じでしょうか。アル・パチーノとアンディ・ガルシアが好きなんで、『ゴッドファーザー』以来の競演はこれだけでも嬉しいです。
あるシーンのルーベンの台詞が『ゴッドファーザー』のマーロン・ブラントが言った台詞のパクリなんですが、その台詞でダニー(ジョージ・クルーニー)がベネディクト(アンディ・ガルシア)を味方につけることを思いつくって言うのがあって、私はニヤニヤ。直後にアンディ・ガルシアが出てくるんですが、『ゴッドファーザー』へのオマージュかなぁ。こういう遊びって好き。

欲を言えばもっとダニーとラスティ(ブラッド・ピット)には動いて欲しかったなぁ。作戦会議しているだけで、あまり詐欺っぽいことに参加していなかったから。

コンゲームとしての面白さは、コンピュータセキュリティシステムをダウンさせたり、掘削機で地震を起こさせたりする大掛かりなものよりも、人による「騙し」の方が私は好きです。
例えば小説で言えばジェフリー・アーチャーの『百万ドルをとり返せ!』。このドラマ版(『100万ドルを取り返せ!』)も面白かった。

バンク(アル・パチーノ)のワルぶりも、最初にちょこっと説明されただけだったので、あそこまでコテンパンにやっつけられるのがちょっとかわいそうでした。私がアル・パチーノが好きだからかもしれませんが…。

ラストは小気味よかったですよ。真面目くさってインタビューに答えているベネディクトが可笑しかった。
良くも悪くもハリウッド的な映画でした。主要な役にキレイドコロが全く出ていなくて、変に恋愛が絡んでないのはとても私このみ(笑)。

しつこく、『歌謡曲だよ、人生は』ネタ

2007年03月01日 19:08

昨日書いた『歌謡曲だよ、人生は』はちょっと昔の話題だなぁって思いつつ書いていたのですが、実はグッドタイミングだったようで、昨日この映画の試写会があったようです。


妻夫木聡がキャバレー“白いばら”で「昭和」のギャグに大ウケ!

キャバレー“接待付き”試写会
テレビの芸能ニュースでも紹介されていて「いとしのマックス」が流れて武田真治さんの映像が流れました。大杉漣さんのインタビューも聞けて美味しかったです♪



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