『LIMIT OF LOVE 海猿』辛口な感想でごめんない

先週土曜日に観てまいりました、『LIMIT OF LOVE 海猿』。
予告ではかなり恋愛物度高かったので、観に行くのは止めようと思っていたのですが、評判もよくお知り合いの方の評価も高かったので、まずは拝見、と観ることにしました。っが、やはり私はダメでした。
水を注すようなような感想でごめんなさい。根っから恋愛物が苦手なひねくれ者の戯言とお受け止め下さい。たまにはこういうマイナスな意見もあってもいいかなと書いてみることにしました。
石投げないで下さいねm(__)m


ここから激しくネタバレなので下げます。






作品としてどうかと問われたら、それはとても面白かったと言えます。男たちの熱い想いには素直に感動したし、11隻の巡視船2機のヘリコプター2機の飛行機というスケールの大きさにも感動しました。事故対策本部の人間が徐々に目的に向かって心がひとつになっていく様は、下川(時任三郎)と桂木本部長(美木良介)の二人の言動から伝わって来るし、仙崎(伊藤英明)と吉岡(佐藤隆太)のバディの関係も男たちのドラマが好きな私にはたまらいくらい素敵なものでした。なす術もなく仙崎たちを見守る救難隊の想いも、今思い出しても熱くなるくらいよく描けていたと思います。
なら、何故ダメだったのか。
これは私が恋愛物アレルギーと言うほど恋が絡むと一気に感動が薄れるというどうしようもない性格のせいです。
でも、このドラマに果たしてそれが必要だったでしょうか?私にはそうとは思えないのです。原作を読んでいないので、そこのところ的外れだと言われればそれまでなのですが…。

まず「ウェディングドレス姿でホテルロビーに」というシーンで、どん引きしてしまいました。これがあったので、その後フィルターを掛けてしか観られなかったのは、私にとって不幸だったと言いたいくらい。
携帯電話の電波を探している辺りで既に、「頼むから廊下に出て後ろでオートロックドアが閉まるなんて展開にならないでね」と変な汗までかきながら観ていたら…あ〜ぁ。
でもきっと携帯でフロントに電話するか仙崎に電話して鍵をなんとかするだろう、と願う暇もなく素足でエレベーターに乗ってるし・・・。
「私ってバカに観える?」って、あ〜ぁ、頭が痛くなって来ました。

どうも私が恋愛物が好きではないのは、こう何と言うか、「世界はふたりのためにぃ」みたいなシーンを解せないからだと最近気付きました。「ふたりのために」というか「主役のために」というか、主役の突飛でもない身勝手な状態が理解出来ないのです。主役至上主義それがフィクションじゃないかと言われれば、これもまたそれまでなのですが…。結婚式で花嫁を奪うというシーンもよく使われますが、これもどうも苦手です。この元は『或る夜の出来事』という映画なのですが、ここではちゃんと花嫁の父親は理解しているのです。後でちゃんと相手に対してフォローしているだろうな、と思わせられるのです。でもドラマなんかだと、そういうネタだけを真似て「世界はふたりのためにぃ」になってしまっているので、興醒めしてしまいます。

ここで引き合いに出すのは悪いのですけれど、これと同じ理由で私は『プリマダム』を一話目を観て挫折しました。パート中に携帯電話に出るわ、急に早退したいと言うわ、挙句にはバレエ公演の真っ最中に遅れて来て席につくわ。マネージャーが制しているにも関わらず倉橋嵐子(中森明菜)に近づくし、それをまた制せられた他の客が遠巻きに文句も言わずに観ているという演出。勝手にバレエ教室に入って行って勝手に真似て踊って捻挫した厄介な人にも関わらず、他の生徒さんを放って置いて病院に連れて行くバレエ教師。数えれば突っ込み所満載でした。こういう主役中心に世界が回るドラマはどうも苦手なのです。で恋愛となると、その極致なわけで、これがどうもこそばゆいのです。

閑話休題

話を『海猿』に戻しますと、自分のことよりも人のことを思って行動する潜水士たちの活躍と、究極の我がまま恋愛とが異質のもので、私の中ではそれが双方を高めあってより感動を与えるものというよりも、一方は全く無くてよいものに思えたのです。
自分で縫った大切なドレスかもしれないけれど、指示に従わず中々手放そうとしなかったこと。仙崎からの電話を伝えたとは言え、そのまま事故対策本部に居残っていたこと。なので、あんなに効果的な無音の後の「いやぁぁぁぁ〜!!!」の絶叫。海の藻屑と消え行くウェディングドレス。
どれもこれも不必要なことばかりのように思えました。それは決して加藤あいさんの演技のせいではありません。
最後のキスシーンは素敵でしたし、悩んでいた仙崎が結婚を決意してプロポーズするというエピソードはあってもいいと思います。ただこれはエッセンス程度に使って欲しかった。
ホテルでのシーンにあれだけ時間を割くのよりも、もっとバディである吉岡とのエピソードを描いた方が、置き去りにせざるを得ない仙崎の気持ちや、それでも仙崎を信じる吉岡の気持ちが痛いほど伝わって来たと思うのです。ここのシーンは素晴らしかった。そしてここでの海老原(吹越満)の台詞にこの映画で唯一私は涙を流したのです。もっとこういう熱い涙を流したかった。

伊藤英明さん
いい俳優さんになられました。踊る大捜査線歳末SPで初めて知り、『陰陽師』の源博雅の演技にちょっと汗していたのに。今『弁護士のくず』を時々観ているのですが、こういうコメディータッチな役もいいですし、『白い巨塔』の柳原ような弱い役もよかったです。それが今鍛え上げた体と甘いマスクで立派に主役の張れる役者さんになりました。いつか『OD3』があったら、是非是非出演して欲しいです。そうなったら『OD3』はとてつもなく豪華なキャストになってしまいますね。
と、オドラーらしく踊る大捜査線で締めてみます。ってか、この『海猿』のスタッフ「踊る」でしたね。
映画 | トラックバック(0) | コメント(6) | 2006/05/25(Thu) 15:42:39

『マチベン』最終回

こんなに最終回に満足したドラマは久しぶりかもしれません。証人・深川保(竜雷太)と自ら尋問に立った被告人・天地(江角マキコ)の息詰まる法廷劇。やや芝居がかった江角の演技にほんの少し戸惑いはしたものの、それを補って余りある二人の演技でした。特に深川保の慟哭は、あの『砂の器』の本浦千代吉(加藤嘉)の慟哭を思い出し、涙を誘いました。

真実を知ろうと強く思うことは、こういうことなのだと思います。検事をやめてまで真実に迫ろうとした天地の想いは、どんな私的感情も入り込む余地はないし、真実を明らかにすることが誰にとっても幸せなことなのだという確信に揺らぎがないからです。

「法廷は人を裁く場であると同時に、それを赦し罪を償う機会を与える場でもある」という言葉は重いです。大勢の人間の前に晒し者にし、罪を糾弾するためだけのものならば、彼女はここまで深川の再審請求に拘らなかったでしょう。深川に冤罪を認めさせることは、彼が命がけで守ろうとした孫娘を罪人にすることだからです。でもその孫娘も苦しんでいた。罪を免れたところで決して幸せではなかったのです。
昨今の理解しがたい殺人事件の犯人とは違い、自らの罪を理解しそのために苦しんでいる彼女をも救われねばならないのです。

天地弁護士が真犯人が孫娘だと解っても「もういい」と妥協せず、真実を明らかにすることに躊躇いがなかったことがこのドラマを法廷物としてリアルでかつ重みのあるものにしています。

私はきっと『マチベン2』があると思います。いえ思いたい!
だって、まだ村山信介(小林隆)の過去が明らかにされていませんから。
『2』ではこの事件をベースに、まだ中身の濃い一話完結ドラマを期待したいと思います。
ドラマ | トラックバック(0) | コメント(10) | 2006/05/15(Mon) 12:18:50

『マチベン』ファイルNO.4

今クールのドラマ、結局じっくり録画もして観ているのは『マチベン』と『サラリーマンNEO』だけになってしまいました。『サラリーマンNEO』はドラマとは言えないですが…。あと『純情きらり』、これも毎日観ています。久々に朝ドラを面白いと思いました♪劇団ひとりさんが好きになっております。

特に『マチベン』、NHKなのでコマーシャル無しで一気に58分観られるのがまずいいんです。緊張が途切れない。また私のような素人が言うのも何ですが、法律の監修がしっかりしていて法廷シーンは見応え充分。

このドラマの法律監修をされているのが、野元学二さん。
踊る大捜査線ファンならお気づきでしょう。あの『容疑者 室井慎次』の千田さんです。
今回ファイルNO.4「安楽死を裁けますか?」では、俳優としてもご出演。岸部一徳さんの担当医・木下医師役でした。
観ていてすぐに気付き、メモしたり独り言を言ったりしたので、一緒に観ていた家族に怪しまれたり煩がられたり(^^;
野元さんが演じておられたせいか、今回の法律監修は神田安積さんと言うかたが担当されていました。

そして何よりも今回の見どころ!
ジュリーとサリーのツーショット!!
私の記憶では彼らがドラマや映画で共演したことはなかったはずです。
小学4年生の時に「ザ・タイガース」に夢中になり、初めて好きになった芸能人がジュリーこと沢田研二さん。(次に筧利夫さんに夢中になるまで実に30年の芸能人ファンブランクがあります)
解散した時は本当に寂しかった。それがこのドラマで共演。きっと私世代のブループサウンズファンには感慨深いものがあったのではないかと思います。しかも「高校生時代の友達」云々の台詞。これには泣きました。ジュリーもサリーも高校生のころ「ファニーズ」というグループ名で京都の「田園」で活躍していたころからの付き合いですから。
最後の屋上でのシーンは特にすばらしかったです。あぁ、あのキラキラしていた彼らが、こんな安楽死の話をするような年になったのんだ、と自分の年を重ねて心にズシンと来ました。でもお二人とも未でも現役でこんなにも活躍されていて、ずっと観ていられるのがオールドファンとしてはとても幸せなことなのだと思います。
久しぶりにザ・タイガースベストCDを聴きながらブログを書いていますが、ジュリーの声って変らない。

ドラマそのものの感想から逸れてしまっていますが、勿論ドラマもよかったです。重過ぎてまたあまりにもタイムリーな話題で、どうなるのかとはらはらしてしまいましたが、ドラマではあれが限界なのかもしれないなと思いました。裁判には負けたけれど、依頼人を救ったという点ではやはり後藤田さんは優秀な弁護人だと思います。

思い出した。
ファイルNO.3で野村検事役をされていたのは飯田基祐さん。『新選組!』のあの尾形俊太郎役の俳優さんです。
ドラマ | トラックバック(0) | コメント(4) | 2006/05/02(Tue) 10:14:34
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プロフィール

榊 真央

Author:榊 真央


趣味は「映画鑑賞」「読書」「宝塚観劇」です。12年来の『踊る大捜査線』フリークですので、観る映画や読む本もかなり偏っています(^^;かつては踊る大捜査線公式サイトの「オドログ」でブログを書いていました。
室井さんを信奉し、新城さんLOVE、そして俳優筧利夫さんに惚れてます!
香港俳優の故レスリー・チャンさんは永遠に色褪せない私の王子様。

2006年W杯後、思うところがあって、京都パープルサンガのファンクラブに入会しました。
なのに、応援しているのはガンバ大阪の加地亮選手!

『OD3』で室井さんと新城さんに会えるのを楽しみにしています・・・

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