ネタバレ注意!『HERO』

2007年09月19日 14:27

16日(日)に観て来ました。前評判も高く、ドラマがかなり好みだった『HERO』。またまたドラマを全く観ていない主人と一緒に観たので、彼の反応も楽しみでした。

ここから激ネタバレなので、下げます。






まずは、6年ぶりのキャスト勢ぞろいに心の中で万歳を三唱(笑)。やはりスペシャルには不満があったので、『HERO』はこのメンバーじゃないと成立しない。

観ている途中からデジャヴに襲われて、これってもしかしたら『踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル(以下、秋SP)』なのでは?なんて思い始めたモンですから、オドラーをしてはそっちに神経が行ってしまい、踊る大捜査線とのリンクを探している自分がおりました(^^;
阿部さん演じる芝山検事が青島コートを着ていたというのはご愛嬌ですが(^^;

まず、放火の現場写真に犯人が写っているという設定。これはマジで『秋SP』だわ!
そう思って観てみると、『秋SP』で相良純子役の大塚寧々さんも出ているし、「喫茶店従業員の女」の長野里美さんも、今回の『HERO』では「目撃者・柏木節子」役。なので余計デジャブみたいに感じてしまったのかもしれません。

っで、踊る関係でキャストを見てみると・・・

連ドラからご出演の大塚寧々さん、八島智人さん、正名僕蔵さんは勿論のこと、古田新太さん、長野里美さん、野元学二さん、林和義さんを今回みつけました。
いつまで経っても「踊る大捜査線症候群」は治りません(^^;

野元学二さんと林和義さんは取材する新聞記者のような役でしたが、野元さんは「司法監修実務」にも携わっておられるみたいです。

まぁそんなこんなで、映画の正しい観方からは大幅に反れてしまった私ですが、率直に言って期待していたほどの出来でなかったからだと・・・。

ドラマではもっと笑えたのに、映画ではあまり笑うことが出来ず、どうしてかなぁって考えたのですが、「間」が長過ぎるような気がするのです。正味50分もないドラマの方がテンポが良くって、笑いのツボに嵌ったままで次のシーンというのが心地よかったのですが、どうも映画だと間延びしてしまっておかしさが半減してしまってました。

最も盛り上がって感動したい群像劇である、800数十人(だったと記憶)の携帯画像を調べあげて持ってくる箇所も、「えっ、そんなの有り得るの?」なんて思ってしまうと醒めてしまって・・・。実際にどうなんでしょう?個人情報保護法でガチガチになっている今、全員の携帯を追跡するのって可能なのでしょうか?

イ・ビョンホンは声だけでも「かっこいい!!」と思ったのですが、これも必要なシーンなのか?映画だからこれくらいしとかないと、アジア戦略としては韓国ロケは必要、などと言う裏方の思惑が透けて見えて、これまた映画に集中できない要因となりました。
韓国を描くのなら、個人的にはファッショナブルな街をロケ地に選んで欲しかったというのも本音。

ここまで辛口で書いて来ましたが、久利生公平の在り方であるとか、テーマであるとか、それは軸がぶれてなくてよかったです。これまた踊る大捜査線の青島と比較してしまいますが、青島同様久利生も「事件に大きいも小さいもない」と考えて行動している所にはずっと共感を持っています。久利生にとっては大きな贈収賄事件よりも、人ひとりの命の重さを知ることの方が大切なんです。青島もそう。今の時代、人の命の重さ、人の心の痛みを判る者こそが真のヒーローであると思います。
これをきちんと描けたことがこの映画の良さであると思いました。

でも、ただ、なんで映画なのか・・・。大きなスクリーンで、素晴らしい音で『HERO』を観たいというファンの気持ちを考えればわからなくもないのですが・・・。実際『踊る大捜査線』に関しても「映画になっていない」などの批判は受けて来たので、私も『HERO』のコアなファンさんからしたら腹の立つ感想なのだと思いますが、このお話しはテレビのドラマスペシャルで十分だったのではないかと言うのが偽らざる感想です。

最後に、一番印象に残った場面。これは蒲生一臣(松本幸四郎)と鍋島次席検事(児玉清)のバーでのツーショットシーンです。重厚で絵になるシーンでした。
あとは、代議士・花岡錬三郎役のタモリさん。演技は決して上手くはないし、ちょっと違和感も最初あったのですが、今の政治家らしいかなと思いました。
かつて映画で描かれた大物政治家の風貌ではなく、なんかチャライじゃないですか。これがご時勢なのかと、変に説得力がありました。

そして、事前からほぼ判ってしまっていた、久利生と雨宮との恋の行方。恋愛物嫌いの私でもラストは拍手でしたよ。後ろの方で本当に「ヒィエ~」みたいな声が上がったのにはびっくりしましたが(笑)。
冒頭に出て来たスペイン語がここで使われるのかと、この終わり方は天晴れだと思いました。

いろいろと書いて来ましたが、またこのメンバーで連ドラがあることを期待しています。
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