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『アデュー・マルセイユ』熱い感想

2007年10月23日 17:50

三日経ってもまだまだ感激冷めやらず。これぞ宝塚、これぞ花組、これぞ春野寿美礼!!
春野寿美礼(以下オサさん)の退団公演ということもあり、男役春野寿美礼の集大成ともいうべき作品に仕上がりました。


『アデュー・マルセイユ』(あらすじはこちら
そこここに「退団公演」だと思い出させる台詞はあるものの、オサさんのそのカラッと明るく透明な性格のような清々しいお別れの舞台。


私の好きなスーツ物、現代物と言うこともあって、見る前からかなり期待していた舞台でしたが、幕開けからぐいぐいと引き込まれて行きました。大階段を駅に見立ててのオープニンングは華やかで、ボルサリーノを目深に被った男たちのなんとかっこいいことか。

ストーリーはやや込み入ってはいたものの、そこは流石に今ノッている小池修一郎先生の脚本だけあって、説明台詞に流されず、しっかりと伏線も張り、恋も男の友情も織り交ぜて、余すところなくオサさんの見せ場を作ります。
しかも、トップであるオサさんが引き立つのは当然のこととして、次にトップを担う真飛聖さんをこれまた実に魅力的な男に描いてくれていて、私は相手役の桜乃彩音ちゃん(以下彩音ちゃん)との恋よりも、オサさん演じるジェラールと真飛さん演じるシモンとの男の友情に涙しました。

また歌が全ていい!!特にオサさんが銀橋で孤独を歌う歌詞が私には一番心打つものでした。勿論主題歌である「Adiru Marseille」の歌詞もいい。この歌詞の中の「マルセイユ」を全て「タカラヅカ」に変えて歌えば、オサさんからのメッセージとも受け取れて、ファンはたまらないことでしょう。
また、私の苦手な甘い甘いラブシーンで流れる歌ですが、「アルテミスとオリオン」の歌詞が絶品。
著作権の関係で歌詞をあげてはいけないのですが、ちょっとだけ目をつぶって下さい。

男の心が 本当に強いなら
強い女を 愛せるだろう
女の心が 本当は優しいなら
男の弱さも 愛せるはずさ

蓋し名言!小池先生は言葉の魔術師だなぁと思います。

上級生にはそれぞれ見せ場があり、下級生までが生き生きと1930年代のマルセイユに息づいている。組子みんなが、偉大なトップ春野寿美礼の退団を惜しむように、そして退団公演を成功裏に終わらせるように、全力で演じている姿がこれまた私の涙を誘いました。
それはひとえにオサさんの人間性、そしてオサさんのトップとしての器の大きさに他なりません。
舞台のみならず、立ち見も出ている超満員の客席にも暖かい空気が流れていました。トップのオサさんだけでなく、相手役の彩音ちゃんにも、二番手の真飛さんにも惜しみない拍手が送られて、私はこんな宝塚の舞台を見たことがないように思います。
ラスト、舞台に立つ組子全員を見回しながら銀橋を渡るのオサさんには貫禄と、自分が去った後の花組を暖かくみつめる包容力が感じられて、ファンは彩音ちゃんと同じように静かに微笑んで涙したことでしょう。「私の愛した宝塚の仲間です。これからも彼女らを宜しくお願いします」、とオサさんが言っているように思いました。

今回、特に際立っていたのが舞台装置。いつも宝塚の舞台には驚かされるのですが、今回は宝塚の持つ技術を全て駆使したのではないかと思うほどの豪華で複雑な装置でした。特に「地下水道」が圧巻。これを文字で書くには私には力がないので断念しましたが、是非是非注目して見て頂きたいシーンです。プログラムを見ると、装置はやはり大橋泰弘先生でした!これまでも数々の装置を作ってこられた大御所の先生です。
作・演出の小池先生は『エリザベート』の経験から、舞台の作り方にも得る物が多かったのだと改めて感じました。舞台は本当に総合芸術です。

『ラブ・シンフォニー』
ショーはもう豪華豪華!次々と流れるような進行に身を委ねている内に、時に笑い、時に涙し、セクシーさにドキっとし、美しさに呆けたように目を見張り、とにかく楽しく忙しい50分でした。
ANJUさん(現役時代は安寿ミラさん)の振り付けのシーンはかなりエロティックで、スミレコードギリギリかと(笑)。
フィナーレで真飛聖さん中心のダンスで「SO in LOVE」が思いがけず流れ、涙が溢れてしまいました。かつて大好きだった大浦みずきさんのトップお披露目公演『キスミーケイト』を思い出したから・・・。
その後のオサさんと彩音ちゃんのデュエットダンス。最後のデュエットダンス。彩音ちゃんと慈しむように見つめるオサさん。ちょっとジェラシーを感じつつも、微笑ましいカップルだと満足していました。これももう見られないのね。
そして、最後のパレード。真っ白い羽根。この世の物とは思えないような煌びやかで夢のような舞台。あぁ、これだから宝塚は止められない。


5年前に『エリザベート』のトート役でトップに立ち、私の心を鷲掴みにしたオサさん。最近はあのころに比べて気持ちが落ち着いていたのに、またあの時のように惚れそうになりました。でも、もう去って行ってしまう人。舞台を観ながら「惚れちゃだめ、惚れちゃだめ」と自分に言い聞かせている滑稽さ。
きっと私は退団後も追いかけそうな予感です。そして、次にトップに立つ真飛聖さんを観るために、宝塚通いは続きそうです。

公式サイトから得たあらすじをここにコピペしておきます。サイトの方はいつか消えるでしょうから。

ミュージカル・ピカレスク
『アデュー・マルセイユ』-マルセイユへ愛を込めて-

作・演出/小池修一郎


[解 説]
 1930年代初頭のマルセイユを舞台にした、ピカレスク・ロマン風味溢れるミュージカル。禁酒法時代のアメリカに高級ワインを密輸する計画を持つ粋でダンディな男と、マルセイユを浄化するために努力する清純な女の間に恋が生まれ、偽札事件に巻き込まれて行く。春野寿美礼のサヨナラ公演である。

 1930年代初頭。アメリカで禁酒法が実施されていた時代。美しい港町マルセイユは、マフィアが支配するフランス一の犯罪都市でもあった。 
 この町で生まれ育った男ジェラール・クレマンが14年ぶりに帰って来る。街の歓楽街を仕切る「夜の帝王」シモン・ルノーが出迎える。駅前の大階段で、対立するオリオンとスコルピオの二派のギャング同士が女を巡って争い、女をかくまった観光ガイドのマリアンヌは、ジェラールに助けられるが「マルセイユを汚す夜の男たちの助けは受けない」と拒否し立ち去る。ジェラールは、少年時代親友シモンを助けるため、濡れ衣を着て少年院に送られたが、今はアメリカン・マフィアとの繋がりを持ち、高級ワインの密輸ルート開拓の為シモンに力を貸して欲しいと言って帰郷したのだ。
 実はジェラールは、少年院での模範生ぶりを国際刑事警察の創設者に見込まれ、今では捜査員となっていた。フランスとアメリカを結ぶマフィアの密輸ルートを探るため、派遣されて来たのだ。ジェラールは、シモンの経営するカジノで人脈を拡げる。
 ジェラールは、彼とシモンの母親たちが一緒に働いていたマルセイユ名物のサボン(石鹸)工場を再訪する。今では廃業した工場は、婦人参政権運動「アルテミス婦人同盟」の活動拠点となっており、メンバーは、昼は観光ガイドとして働いていた。アルテミスのリーダーはマリアンヌであり、理解ある市議会議員モーリス・ド・ブロカの指導のもと、ソルボンヌ大学受験を目指していた。廃工場でジェラールとマリアンヌは再会する。ジェラールは、アメリカではマルセイユ石鹸は高級品であることから、婦人同盟の活動資金獲得の為に、サボンを造ることを提案し、モーリスも協力を申し出るが……。

グランド・レビュー
『ラブ・シンフォニー』
作・演出/中村一徳


[解 説]
 喜び、出会い、情熱……様々な愛の形、愛の心情を歌とダンスで綴るレビュー。華やかなパリ・レビューのオープニングから、ラテン音楽にのせての情熱的なダンスシーン、明るいジャズの世界など、あらゆるジャンルの音楽の世界を駆け巡り、愛の喜び、美しさを繰り広げます。

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