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二回目鑑賞後その3.青島

2005年09月08日 13:01

室井さんの一大事に青島くんは何をしていたのだろうか、というのが映画を観る前の私の一番の疑問でした。
一度目を観終わった後も、やはり納得出来るものではないと思っていました。
ただ、袴田課長の言葉が何故か取ってつけたようで、本当に青島くんが言った言葉ではないのではないかと勘ぐっていました。
面会に来たいと何度も懇願したが許可が降りなかったとか、何かの事件で潜入操作しているとか、怪我か病気で入院しているとか、そんなことまで考えてしまっていました。

二度目観終わった後でも、まだ納得出来ずあれこれ悶々と考えてしまっていました。
今は、青島は何も言わなかったし面会に行こうともしなかったのだと思っています。
現場で頑張っているのが室井さんへの最大のエールになることを知っているから。
そして室井さんにもそのことが分かったのではないかと。
私もここで室井さんが「青島は?」と尋ねたのは、少し気弱になっていたからだと感じました。
何かメッセージが欲しかったのではないかと…。
袴田課長のぎこちない(私にはそう思えたのです)言葉に、室井さんは青島くんからの無言のメッセージを受け取ったのだと思いました。
そしてそれがクライマックスの室井さんの言葉に繋がって行くのだと今は思っています。

私が『踊る大捜査線』を好きな理由のひとつがこの青島くんと室井さんとの関係にあります。
「室井管理官コンプリートブック」をお持ちの方はのP79をご覧になって下さい。
君塚監督も仰っているように室井さんは青島くんに「出会ってしまった」のです。
補足説明のように書かれたP79から引用させて頂くと、「室井慎次は青島俊作に恋をした、現場に恋をしたのだ。だからこそ約束は重い。」
これは少なからず私の思いを代弁している表現です。

なので今回ショックだったのは、『踊る』世界に恋愛が絡んで来たことです。
勿論室井さんにも青島くんにも過去にいくつも恋があって、現在進行中の恋愛があってもそれは全くかまいません(映像化はして欲しくないですけれど)。
逆にない方が不自然です。
でも、室井さんの過去の恋愛が室井さんの今に大きく影響しているような今回の設定には納得出来ないものがありました。
私がこの8年見て来た室井さんは、心の底にずっとエリコさんを想って行動していたそんな室井さんだったのだろうか、と思ってしまったのです。
それが原因で結婚もしていないなんていうことならば、私には理解出来ないものだと思いました。
こんなことを考えるなんて私がロクな恋をして来なかったことの嫉妬なのかもしれないわ、と自分の来し方まで振り返ってみたり(笑)。

それが二度目を観てそうではないと思えました。
確かに喫茶店で過去の恋を室井さんは語っていますが、それは小原弁護士の情熱に打たれずっと胸に仕舞って来たものを懺悔にも似た気持ちで語ったに過ぎないのではないかと。
ずっとエリコさんのことを思って警察官僚として上を目指そうとしていたのではない。
それはやはり青島くんとの約束を果たそうとしているのだと…。
だからクライマックスは「私は一人の警察官と約束をした」という室井さんの言葉から始まるのだと思いました。
過去は過去、この8年間は青島くんとの約束を大切にしていた室井さんを感じました。
そして、あの拘置所で受け取った青島くんからの無言のメッセージ。
青島くんとの約束を果たせないまま、心ならずも辞職に追いやられたとしても、辞表が受理されるその瞬間まで正しいことをしようとしたのだと思います。
あの演説は、「本部長!」「本部長!」と捜査報告を上げてくる新宿北署の現場の刑事達の想いを無駄に出来ない、自分は約束を果たそうとして来たのだという思いでなされたものだと思います。
それでも尚その約束を反故にしてまでも、真実を闇に葬っては行けないという思いの方が強かった。
「青島なら分かってくれる」そう室井さんは思ったのでしょうか?(ここの所はまだちょっと消化不良なのです)
私には、二度と会って伝えることがないであろう青島くんへの謝罪と決別のメッセージのように聞こえました。
ならそれは悲しすぎます。
まだまだ矛盾点はありますが、こう考えたことでこの映画は私にとってたまらなく切ないほどに『踊る』なのだと思えました。

こんなこと皆さんは最初から分かってらっしゃるのでしょうね。
私が勝手に先入観を持って映画を観てしまっていたのですね。
だって事前に亀山Pが「仙台の中心で愛をさけぶ」とか言われるし、日記を本にするかもしれないなんて言われるし。
エリコさんとのことは室井さんという人物を形成する上でのひとつの要因でしかない、私はそう思いたいのです。

だから…

ここからは暴言を吐いてしまいます。すみません。
これからもエリコさんの日記は私には読めません。
読まないとこの映画が理解出来ないのならば、それはおかしいとも思っています。
潜水艦事件が分からなくても映画の理解にはさほど影響がない程度に、この日記を読まなくてもいいのではないかと思っています。
そしてエリコさんは私にはずっと「エリコさん」のままです。
やはり「野口」というのは「踊るワールド」では私にはどうしてもすみれさんのストーカーに繋がってしまうのです。

三回目は拘置所で「青島は?」と尋ねた室井さんの表情と、クライマックスの新宿北署のシーンをじっくり味わって来たいと思っています。
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