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『容疑者 室井慎次』総括

2005年10月11日 15:19

三回目を鑑賞して来ました。
これが多分最後の鑑賞だと思います。
シナ本も読み多分最後であろう鑑賞を終え、ここでしっかりとこの『容疑者 室井慎次』という映画自体に対する私の感想を書こうと思います。
もしかしたら今まで私のブログを張りこみまでして読んで下さった方達に不快な思いをさせてしまいそうで、それがとても心苦しいです。
また、たまたまこれをご覧になった方からもお叱りのコメントを頂くかもしれません。

最初に書いておきますが、私は今でも『踊る大捜査線』のファンですし、これからもずっとファンでい続けます。
でもこれから書こうとしている感想は、かなり辛口のものになってしまいます。
「こんな批判をするのならオドログを離れればいいのではないか」と思われるかもしれません。
でも私は敢えてこのオドログに書いておきたいのです。
単なる1ファンの感想に過ぎません。どなたの感想をも批判するつもりも揶揄するつもりも全くありません。
出来れば反対意見の方にこそお読み頂きたいと思っています。
そして「それは観方がおかしい」とか「ここを見落としているからそんな意見なのだ」とか「私はこう観ましたよ」とかコメントを頂きたいのです。
コメントが欲しい云々は傲慢ですね。
「こんなおかしなこと書いている人がいた」ということをご自分のブログで話題にして下さい。
このオドログはそういう場だと私は思っています。
制作者側にとって、ここはアンテナショップのような情報収集源であると思っているのです。
1ファンの戯言でも『OD3』が制作されるのならそこにほんの少しでも反映されるかもしれない、というささやかな願いを込めてここに書くことに致します。


『容疑者 室井慎次』を第一回鑑賞後、私は脱力感を感じました。
楽しめなかったのです。
『交渉人 真下正義』の時には、作品そのものの評価として「ブラボー!」と記し、文句なく面白かったと言えましたし、友人にも「面白かったよ~」と言えました。
でも、今回は何も言えなかったのです。
あまりにも「リーガルサスペンス」という触れ込みに期待し過ぎていたのかもしれません。
私の中で勝手に作品が出来上がり、また室井慎次という人物を作り上げてしまっていたことが原因だと思います。
これは否定しようがありません。
ストーリーを追うのに一杯だったということもあります。
「?」な台詞ばかりが心に残ってしまったことも一因だったようです。

その台詞は二つとも室井さんの台詞です。

1.「好きな人を失ってまで、大学で勉強するつもりはなかった。」
あまりにも私が描いていた室井さんと違っていました。全く身勝手な思い込みです。

2.「警察にいては真実を知ることが出来ないからだ。」
警察を辞めたら真実を知ることが出来るのでしょうか?室井さんは国家公務員1種試験だけではなく、司法試験にも合格していて警察を辞めたら弁護士にでもなるつもりなんだろうかとまで考えました。

この二つは今でも私の中で腑に落ちない台詞として残ったままです。

一回目鑑賞後は結局総論としての感想が書けず、各シーンの考察であるとか、各キャストの考察でお茶を濁した感じです。


二回目鑑賞後、他の方のブログを読んで浅い観方だった自分に気づき、映画そのものをしっかり観ようと思いました。
そして、自分の中で整理しまた過去の『踊る』の記憶を総動員して、やっと「いい映画だった」と思えるようになりました。
理解出来ない台詞よりも、好きな台詞に耳が行くようになり、紛れもなくこれは『踊る』だと思えるようになりました。
ライト感覚を排除しBGMで盛り上げない作りでも、組織を描いている点では『真下』よりも寧ろ踊る的だと考えるようになりました。
各シーンや各キャストの考察にも熱がこもりました。

それでも、これは私の好みの問題ですが、『踊る』に恋愛を絡ませたことにはやはり納得が行きませんでした。
それに追い討ちをかけたのが、あのエリコさんの日記でした。
映画を観て私が思い描いたエリコさんという女性とのあまりの乖離。
ブログでエリコさんの日記を少し読んで、これは読めないと思ってしまいました。
その辺りの経緯は過去に私も他の方の心までもズタズタにしてしまうような展開で書いていますので割愛します。

そしてシナリオガイドブックを読んで、また奮い立つような『踊る』への想いが湧き上がりました。
それは10月8日の記事に少し書いています。(これからも書きます)


その感動を胸に、三回目鑑賞。
やはり楽しめなかったのです。
シナ本を読んだからこそ余計楽しめない、という今までにはなかった現象でした。
キャスト全てが愛しいのです。どの俳優さんの演技にも魅了されたのです。
スリアミで泣いてしまうというサプライズも味わいました。
でもやはり面白かったとは言えない自分がいました。

これは自分が『踊る』に何を求めていたか、ではないかと思っています。
君塚監督がこの映画で描きたかったことと、私が求めていたものが違ったのだと思います。
いえそもそも君塚監督はこの映画の編集で満足されているのかとシナ本を読んだ今は余計思ってしまっています。

カットされたシーンにこそ私が観たかったものがあったように思うのです。

最初の新宿での神村巡査を追う刑事達のシーンで、中には涙を拭っている刑事がいます。
同僚を追わねばならない切なさやるせなさの中で、それでも刑事としての職務に忠実に動いているのです。
結果的に神村巡査は殺人は犯していませんでした。
シロだと分かった時の仲間の警察官たちの喜びの声はやはりカットしないで欲しかったです。
麻薬の横流しはしていたので、喜んでもいられないということでカットされたのかもしれませんが…。

下でも書きましたが、「シーン71」。
工藤「おちんなよ、デカの端くれなら」
「本店のお偉さん」を単なるお飾りくらいにしか思っていなかったであろう工藤刑事が、室井さんに対しては同じ仲間として認めていることを示唆するいい台詞です。
そして、ここでは彼ら北署の刑事も取り調べを受けていることをきちんと描いています。
一回目に観た時には、「室井さんが共謀共同正犯ならあとの正犯はどうなったのだろう」と思いました。
その答えは帰ってから読んだ「完全FILE」に書かれていたかけですが、これはあまりにも不親切だと思います。
少なくともこのシーンはカットすべきではなかったのではないでしょうか?
室井さんと工藤刑事が魂を通わす重要なシーンだと思うのですが…。

そして「シーン150」
多分ここでは桜井宗男の身柄を確保しただけで、公安は決して暴力には訴えていないと思います。
なのにこのシーンがないために、後の新城さんの台詞「お父さんは電話に出られない。お怪我をされて、病院にいる」がとても唐突で怖いもの思えるのです。
余談ですが調べたところによると、実際に公安はこういう手段で身柄を確保するらしいです。
「転び公防」と言って、複数の公安警察官が対象人物を取り囲み、その前で勝手に転んで「公務執行妨害」という別件逮捕するのです。
身柄確保が最優先の場合の「伝家の宝刀」だそうです。(青木理著「日本の公安警察」より)

消された沖田管理官の台詞
一回目、二回目鑑賞の時はかすかに聞こえていましたが、三回目の時は全く消されていたように思います。
シナ本では、確実に口の動きの長さ合わない台詞が書かれていましたが、この台詞も話の流れとしては必要だったと思います。
小原弁護士の「弁護士業務規定違反」に問われないだろうことも、灰島弁護士が黙るであろうことも、この台詞があってこそ判ると思うのですが…。

これらカットされたシーンをこそ私は観たかったです。
室井さんの過去の話、空港で足止めを食らって小原弁護士とのツーショット、これらよりも私にはどうしても重要に思えるのです。
室井という人と成りを描いたヒューマンドラマだからこんなことは重要ではないと言われればそうなのかなぁと思ってしまいますが…。

長々と辛口な感想を書いてしまいました。



悲しい気分になった方がいらしたら本当に申し訳なく思います。
怒りの感情を抱かれた方ははどうぞこのコメントやご自身のブログで書いて下さい。
上映される映画館も少なくなり、『逃亡者 木島丈一郎』までは少し時間が空いてしまっています。
私のこの記事が敲き台になって、オドログがもっと活発な意見交流の場になれば嬉しいです。
そしてそんなファンの声が本店に聞こえたらもっとうれしいです(勿論賛否両論の声が、です)

今週末と来週末には『OD1』や『OD2』の地上波放送がありますね。
またその感想などでも盛り上がることでしょう。
スピンオフ2作品を観た今、以前の2作品の感じ方がどう変わるのか、自分としてもまた楽しみな所です。
何よりも、DVDで観るのと違って捜査員の方達と時間を共有出来るのが嬉しいです。
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