研辰の討たれ

2006年06月05日 14:19

私の日参していた「サル山桜の森横丁」というサイトで、平成13年に上演されたものに対する管理人であるちぐささんの感想を読んでから、ずっと観たかった『野田版・研辰の討たれ』。CHさんのご好意で観ることが出来ました!!もっともこれは2001年の物ではなく、十八代目中村勘三郎襲名披露狂言として平成17年に上演されたものです。

まず、キャストの豪華さに圧倒されます。歌舞伎のみならず、映画やテレビでも活躍していらっしゃる役者さんがずらり。
主役の中村勘三郎さんのご子息ふたり(勘九郎さんと七之介さん)は勿論、市川染五郎、中村獅童、中村橋之助。女形の中村扇雀と中村福助は艶やかで色気があって、しかもこんなコメディタッチな現代劇風なお芝居でもしっかり女性なので驚きました。伝統って崩れないんだなぁ。

勘三郎さんの台詞の量と、それを正に立て板に水とまくし立てる勢いがこれまた小気味いい。圧巻でした。

野田秀樹さんらしく言葉遊びも巧みで、歌舞伎にその言葉はないだろう、というものまで実にしっくりと。奇をてらっていると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、かつて歌舞伎が庶民の楽しみであったことを考えると、今はこれくらいはっちゃけてもいいのではと妙に納得してしまます。これぞ、エンターテインメント!しっかりと舞台で観たかったと悔いました。

舞台はいたってシンプル。このセット、どっかで観たことあるなぁというデジャヴに囚われたのですが、そうそう、宝塚の『ロマノフの宝石』(1989年花組・大浦みずき主演・作演出・正塚晴彦)のセットに似てる!

出演されている役者さんひとりひとりが楽しんで演じてらっしゃるようで、観ている方が楽しくないわけがない。
伝統的な歌舞伎というものを、2度くらいしか舞台で観たことがない私が比較して言うことは出来ませんが、これはどっちも歌舞伎だと思うし、どちらの歌舞伎も観てみたい。そんな気にさせれれました。

展開はスピーディだし、殺陣はとてつもなくカッコイイ!歌舞伎の役者さんの日ごろの精進というものを知りました。スマステーションで蜷川幸夫さんが松本幸四郎さんへのメッセージで語られたことを思い出したり。伝統芸能って、それにあぐらをかいているわけではないんです。


さて、オドラーと致しまして、ちょっとしたリンクを。
この『研辰の討たれ』の立師が渥美博さんなのです。(殺陣師ではなく立師なんですね)
最初にキャスト・スタッフを見てびっくりしました。
渥美博さんと言うと、踊る大捜査線では本庁の刑事役の方。テレビシリーズの第1話、第2話、第5話、第8話、歳末SP、初夏SP、OD1、そしてOD2に出演されています。また宝塚歌劇でも『大海賊』(2001年月組・紫吹淳主役・作演出・中村暁)でファイティング・コーディネーターということで殺陣指導をされています。因みに奥様(亀山ゆうみ)は今も宝塚で殺陣指導をされているそうです。またなんとデビューは「仮面ライダー」の子役ということで、なんだか私はとてもご縁を感じてしまいます。

などと、色々と考えてしまった舞台でした。なのに体調が優れずに今まで書けなかったのでもどかしかったです。
CHさん、本当にありがとうございました!!
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