
やっと7日(土曜日)に観て来ました『アンフェアTHE MOVIE』!
ドラマシリーズもSPも全く観ていない主人で、しかも二日酔いなので「寝ててもいい?」なんてはじまる前は言っていたのに、しっかり最後までお目目パッチリで観てました。かなり面白かったということでよかった♪
いつもは映画を観る時には小さなメモ帳を持って、疑問点や興味ある台詞をこそっと書きなぐるのですが、今回筆記用具を忘れてしまって細かい台詞を覚えていないのが残念ですが、感想行ってみよう〜。
ここから激しくネタバレです。物語の核心にも触れると思いますので、まだご覧になってらっしゃらない方はどうぞ読まないで下さい。そして、出来れば大きなスクリーンで是非ともご覧下さい。
最初から興奮しっぱなしで、身を乗り出してしまうので一緒に行った主人から注意を受けるほど。私の好みにバッチリ合う映画でした。とにかく展開が速くモタつくところも中タルミもない。絶対にトイレには立てない映画です。
これは日本の警察では処理は無理だろうと思えるような展開ではありましたが、警察の域を超えて自衛隊が出てくる寸前のところで止めている感じです。犯人が警察のOBでありターゲットも警察。舞台も警察病院ということで、これはありかなぁって思わせてくれるあたりが設定の上手さ。
死屍累々とするSAT、問答無用で射殺するシーンには少し疑問も感じたのですが、もともとドラマでも『アンフェア』の世界はそんなハードボイルな雰囲気でしたので、映画でそれが拡大されたのは当然と言えば当然なのでしょう。物語が進むに連れてそれが快感に変わって行くのがちょっと怖い。でもこれはあくまでも虚構なのですから。
実際に現行では警察は威嚇射撃なしに発砲をすることを許されているわけです。
過去に私が書いたものからの引用。
警察官職務執行法7条で警察官の武器使用は厳格に規制されていましたが、国家公安委員会規則が2001年11月9日に改正されました。
施行は翌月の1日から。この改正規範により、「緊急時などには射撃の予告や威嚇射撃を要しない」との規定も明文化。
さらに銃を撃った際はすべて警察本部長と警察庁に報告するよう義務付けていた従来の規定も、改正規範では、人にけがなどをさせていない場合には警察庁への報告を免除し、現場の事後処理を軽減しているのです。
ドラマの時からそうでしたが、雪平はこの改正規範に則って撃ちまくります。この点に関しては議論の余地もあるところですが、邦画で警察を描く際にはよりパワフルでハードボイルドな世界が描けるようになったわけです。
こういうこともあるのだという、いわゆる踊る大捜査線で言うところの「あたかもリアリティ」がちゃんと成立しているのだと思います。
私はオドラーとしてこのあたりを『踊る大捜査線』では描いてくれないもどかしさがあったのですが、ないからこそ『踊る大捜査線』だったのだと言えるのかもしれません。同じ警察を描いていながら、その陽と陰という対極に位置するのがこの『アンフェア』の世界観だと思っています。そしてそのどちらも私は好きなのです。
『踊る大捜査線』が出たところで、ちょっと回り道(笑)。
島津さん、偉くなったんだわ〜!!
浜田晃さん。『アンフェアTHE MOVIE』ではなぁんと登りつめました。警察庁長官!
『踊る大捜査線』のテレビシリーズでは警視庁刑事部捜査一課課長。『容疑者 室井慎次』では警視庁生活安全部部長。階級は警視長。
大杉漣さんも『アンフェア』世界ではご出世。警察庁次長。指定職9号、階級は警視監ということになり、指定職10号の警視庁の警視総監(階級も警視総監)に次ぐナンバー3です。警視庁の副総監は必ずしも次に警視総監にはなりませんが、警察庁次長は何事もなければそのまま警察庁長官(指定職11号 階級外)になれます。今回長官が亡くなったので、ことが内部で処理されれば、このまま長官になったのかもしれません。
漣さんは『踊る大捜査線』では横山邦一役。『THE MOVIE』では警視庁公安部部長。『容疑者 室井慎次』では警察庁警備局公安課課長。階級は警視長。
あとは、ドラマシリーズから『踊る大捜査線』と共通出演ということで注目していた雪平の娘・美央役の向井地美音ちゃん。『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』のすり一家の娘・里香子ちゃん。
脱線しすぎてしまいました。踊る大捜査線に関してはまだまだ熱いもんで(^^;
テロリストが被り物をしているところは、ジャッキー・チェン主演で私の大好きな『香港国際警察』に似ているな、と思いましたし、この映画の日本版ポスターやDVDパッケージと『踊る大捜査線』のポスターが似ている点が以前から指摘されていましたが、『アンフェアTHE MOVIE』のパンフレット表紙もとてもよく似ています。これは意識したものなのでしょうか?制作者に亀山千広氏も名を連ねてらっしゃるので、さもありなんとも思うのですが・・・。
一度観ただけで納得するのは困難な映画ではあったと思います。いくつか疑問点がありますが、そのウチの殆どは映画でははっきりとされてなかったのではないでしょうか?それとも私の見落とし?
私は臆病なので、普段はネタバレをガンガン読んでから観にいくのですが、この『アンフェア』だけは二転三転する展開、謎が謎を呼ぶ展開が快感なので、事前に一切の情報を排除しましたので、観る視点が間違っているかもしれませんが、疑問点を列挙してみます。
○三上薫が斉木陣の過去の出来事を知っていた(多分)のは何故?
○蓮見杏奈は何故三上薫を殺さなかったのか?
○斉木陣はどのようにして後藤国明にSATの情報を与え得たのか?第二陣のSATがどこから進入するのかを斉木は知る立場にあったのか?作戦会議の際にこれは話題になっていたのかな?
○斉木と後藤が15時56分時点で共犯であるならば、二階治療室にて取引をする際に、こんな茶番を演じずとも目撃者である雪平を殺せばよかったのではないか?雪平を生かしておいた目的は何?
○後藤が死んだ後、地下シェルターで後藤の部下たち(元SAT隊員)が雪平を射殺しようとするが、この命令を下したのは誰?斉木?
○後藤の最期の言葉「山路、これでよかったんだな・・・」(正しく覚えてません。すみません。)の意味するものは?細菌兵器で東京都民を殺すことなく終わったことを言っている?警察の裏金情報を白日の元に晒すことが出来たから?であるならば、山路もある意味共犯か?
○裏金情報は、広く国民には知れ渡らず警察内部で緘口令が敷かれた?この問題は依然として警察の機密事項として実際には白日の下のに晒されてはいないのか?
○斉木が会おうとしていた政府高官とか誰?警察の不正に手を下せるというのは・・・。
○斉木を狙撃したのは誰???
最後の疑問に関しては、答えは用意されていないのではないかと思っています。普通に考えれば警察上層部。入江次長が順当に長官になっていたとしたら、彼の差し金かと思うのですが、斉木が会おうとしていた政府高官筋というのも怪しいです。
『アンフェア』は元の小説から離れて、「警察のアンフェア」に対する内部告発というテーマに絞られて来たように思います。この点を確認するために、今一度『アンフェアSP暗号解読』を観直したい。裏金はすべて被害者救済の基金(正しくは覚えてません。すみません。)に寄付されたにせよ、裏金問題を含め警察の不正が書かれている極秘文書はまだ明らかにされていません。なので私は『アンフェア』はこれで終わりではないと確信しています。
その時にまた、雪平は同志や愛する者に裏切られるのかもしれません。シリーズ、SP、映画と雪平は裏切られ続け、それでもなお正義のために戦おうとしている強い女性。今回女性というよりも母親である彼女を前面に出そうとしたようですが、私は彼女に母性よりも強く父性を感じました。かっこいい!雪平をまだまだ観たいです。
エンドロールが終わるまで席を立たないで下さい、とめざましテレビなどの番組で篠原さんが言っていたので、私も勿論しっかり最後まで席を立たずにみました。後ろで観ていた二人連れが「なんだ、最後まで観ろって言ってたのにこれだけ?」なんて言う声が聞こえました。その方達はスナイパーが誰かが分かると思われたのでしょう。
私は『アンフェア』らしい終わり方だ、と感動しました。死体の形になって空をみつめ、「きらきら星」を歌う雪平。あぁ、いつもの雪平のポーズがやっとここで観られた、という感動でした。雪平にはこれからも、強くそして哀しくそしてクールに、正義の味方であって欲しいです。
なんだか書き忘れていることもあるような気がしますが、こんなもんでしょうかね。
写真はパンフの中身をチラッと。そしてスポットライトを浴びているのは私の大切なモデルガン。「Brouning Hi-Power CANADIAN No.2Mk1」です。
この銃は、『ビバリーヒルズコップ』のエディー・マーフィーが本編最後の方の豪邸での銃撃戦で使用したのと同じモデルです。ポスターでも確か確認出来るのだそうです。
あと、イギリス軍特殊部隊「SAS(スペシャル・エア・サービス)」が正式装備としていまだに使ってるようです。イギリス植民地時代では「香港SWAT」でも使ってる所が有ったそうです。中国返還後はどうだか知りません。


