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はじめての『顔見世』

2008年12月12日 15:03

1210まねき


10日(水)、生まれて初めて南座の『吉例顔見世興行』を観にいきました。

大学時代の友人(東京在住)二人と主人と4人で行く予定をしていたのですが、顔見世に関しては4人とも初めて。
友達二人は、大阪の松竹座も名古屋も御園座もほとんど見ている(海老蔵さまファン)ので頼り切っていました。

「上演開始が4時15分だから、8時過ぎには終わるよね~。榊に任せるからレストランを8時半に予約しておいてね。」と言うことになってしっかり予約していたのです。

っが、それが間違っていることに気付いたのが三日前。なぁんと『顔見世』って長いんです。終わる時間が9時50分!!間に幕間が何度かあるとは言え、5時間半ほどあるんです。椅子と合体してしまいそうだ・・・。

というわけで日曜日急遽レストランをキャンセル。悪いので夫婦だけで別の日に予約入れましたが、私たちも残念でしかたがありません。調べなかった私が悪い・・・。

当日の夕食を南座の中にある「花萬」に予約しようと電話したら満席。そりゃぁそうでしょう、前日なんですから。これはお弁当を買うのも並ぶのは大変かと思い、高島屋に電話して料亭のお弁当を頼もうとしたら、人気のお弁当はこれまた『顔見世』のお陰で売り切れ近し。「菊乃井」のお弁当は2つしか残りがなく、「菊乃井」2つ「魚三楼」を2つ予約しました。

『顔見世』はやはり京都の師走の風物詩。不景気風もナンのその、こうしていると弥が上にもワクワク感が高まりました。

さて、当日は高島屋にお弁当と取りに行って、南座へ。昼の部がまだ終わっていなかったのですが、夜の部を見る人が南座の前にだんだん増えて来ました。お着物の奥様方が多い。私も着物で行こうかと思ったのですが、普段着慣れていないのに5時間も絶対に無理!見上げれば勘亭流の「まねき」。どなたの顔もなんだか華やいで見えます。あぁ、これが『顔見世』なのね~。

開場されても入り口が狭いので、中に入るのがまた一苦労。時間が掛かること掛かること。パンフレットを買ってイヤフォンを借りて、席についたらもうチョンパでした。

傾城反魂香(けいせいはんごうこう)

浮世又平役の中村翫雀が吃音の障害を持つ絵師を熱演します。私って涙もろいので、これだけで泣けてしまいました。又平の女房役は四代目坂田藤十郎。親子での夫婦役となるので、世話女房が時として母親に見えました。
歌舞伎をあまり見たことがない私にはとっても面白い演目で、1時間25分があっという間。これなら最後までしっかり観ていられると思いました。


大石最後の一日

主人も私も『忠臣蔵』大好きなので、期待していたのですが、そっか、「最後の日」だから討ち入りは終わったあとなのね。ちょっと残念に思いながらも、見ている内にグイグイと。
やはり中村吉衛門は上手いです。それほどの盛り上がりのない台詞劇なので、上手い人でないと1時間以上は持たないことでしょう。磯貝十郎左衛門おみのの恋物語、それを見守る大石に涙涙。いやぁ、私って「七五調」の台詞に弱いんだとつくづく。大袈裟な言葉って好きみたい。これはこれからも歌舞伎に嵌れそうです。


信濃路紅葉鬼揃(しなのじもみじのおにぞろい)

これは圧巻!これだけでももう一回みたい!!坂東玉三郎を初め、上村吉弥、市川門之助、市川笑也、市川春猿、市川笑三郎の綺麗どころがずらりと。能装束に身を包んで花道から出て来たときにはため息が・・・。主人はまたここで玉三郎を見て「顔、ちっちゃ!」
市川海老蔵の平維茂がこれまた美しい。酒に酔ってまどろんでいる様は神々しいばかりでした。かつて大好きだった片岡孝夫、改めて片岡仁左衛門の山神も、ちょっとユーモラスなところもあり芸達者な重鎮の舞に満足しました。仁左衛門さん、今でも維茂役だって出来るくらいにお美しいと思いますが、隈取でお顔がはっきりわからなかったのがちょっと残念でした。

「鬼揃」というだけあって、玉三郎の上臈以下5人の美しい侍女たちは眠った維茂と喰らわんと鬼女に豹変します。これがほんとに凄かった!能では鬼面をつけて踊るところを、ここではしっかりと隈取で鬼の形相を表しているのです。あの美しい玉さまが、春猿さまがぁぁぁ~。睨んでみえを切った姿は夢に出てきそうなくらい怖かった。
5人の鬼女が打ち揃っての毛振り。女形がこんなに激しい毛振りをすることって今まであったのだろうかと、歌舞伎初心者の私は口をあんぐり開けて見てました。友達に聞くと多分なかったんじゃないかと言ってましたが、彼女はこの演目を見るのは二回目。前回は鬼の面をつけていて、隈取ではなかったのだそうです。玉三郎の「みえ」はほんとに凄かった。お化けでもなんでも綺麗な人ほど怖いってつくづく感じた次第です。ほんと、夢に出て来たよ~。
歌舞伎じゃなかったら「ブラボー!」って声をあげて立ちたいくらい感激しました。あぁ、もう一回観たい。小首をかしげた春猿もほんと、綺麗だったわぁ。ちょっと好きになりそう。宝塚だったら男役、歌舞伎だったら女形が好きな私って、どうなんだろう(笑)。
能、古今和歌集、白楽天の詩など、イヤフォンでの説明がとてもためになりました。
特に白楽天の「詩林間に酒を煖めて紅葉を焼く 石上に詩を題して緑苔を掃ふ (林間煖酒焼紅葉 石上題詩掃緑苔)」これは先日私が撮った写真を思い出して、目の前に紅葉の山が広がりました。歌舞伎は伝統芸能だけあって奥が深いです。

源氏物語

これは37分という一番短い演目。今年は「源氏物語千年紀」ということで京都はちょっと沸いております。この千年紀の新作舞踊劇です。
もうこれは、海老蔵さんで光の君を観たい!というファンの要望に応えたものだと思います。匂うばかりの美しい光の君。中村扇雀演じる夕顔を抱きかかえる様は、絵のように美しい。これだけ大柄で綺麗な役者さんはどんな役をやっても絵になります。滑舌も声もいいし、申し分なし!ズギュンとハートマークになるようなことはないのですが(好みと違うんで)、彼の芝居だったら全部みたいと思わせてくれる役者さんです。
ええ、もうこれで終わりぃ~!もっともっと光の君を見たかったなぁ。
残念だったのは、私の年のせいなのか、六條御息所の生霊が出てくるところ、照明が暗すぎて玉三郎さまの所作が殆ど見えなかったこと。オペラグラスを持っていなかったので余計。隣のご婦人(多分70歳以上かと)も「何にも見えへんかったから寝そうになったわ。」と・・・。私も70歳並の視力なのかな。

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