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ネタバレ『亡国のイージス』

2005年08月01日 12:01

AEGIS

昨日観て参りました、『亡国のイージス』。
事前に映画評などは見聞きしないまま、原作を読んでいない夫と一緒に観に行きました。
原作ファンでもある私はかなり緊張していました。
『OD2』を観る前の気持ちに似ているな、とか思いながら始まるのを待っていました。

以下拙いながら私の感想です。
ネタバレにはなっていないと思いますが、先入観なくご覧になりたい方は読まないで下さいませ。





「・・・」
「・・・」
「・・・」

観終わった後、しばし言葉がありませんでした。
車に乗ってから、
「いやぁ、おもしろかった!!」と口を開いた夫に対し、
「いつもはやかましい私が無言であることが感想の全てよ。」

原作では50ページに一度は涙を流していた私が全く泣けませんでした。
泣ける映画がいい映画だとは思っていませんが、少なくともこの映画は泣けるはずなのです。

しばし沈黙の後、「あぁ、もうこれでこの作品が映画化されることはないんだわぁ。やっぱり東宝で亀Pプロデュースで作り直して欲しい。」などと叫んでしまいました。
別にここが踊ログだから媚びて言っているのではありません。
役者さんは全てよかったのです。私が期待していた通り勝地涼くんは如月行役として息づいていましたし、『ダイハード』のブルースウィルスだと原作を読んで思っていた仙石も真田広之さんにぴったりでした。
これは『踊る』キャストで言えば室井さんだなと思っていた渥美大輔も、佐藤浩市さんが好演されていたし、新城さんだと思っていた瀬戸数馬も岸部一徳さんで違和感なかったです。
宮津弘隆は寺尾聰さんでは少し弱いのではないかと思っていたのですが、なんのなんの最後のシーンはこの人でなければ表現出来ないとまで思うほど嵌り役でした。
パンフレットも1000円と少し高いようでしたが、台本まで付いているのでお徳です。

なのに、なんでこんなに満足していないのでしょう?
スケールの問題なんです、多分。
原作が壮大すぎて描き切れていないのです。
あの膨大な原作を2時間に収めるのにも無理がありますが、それはまだ及第点を取れていると思います。
でもでも私の好きなシーンが全てカットされ、泣けそうになっているのに寸止めを食らったようで、不完全燃焼この上ないのです。
CGをもっと多用すれば撮れたのかもしれません。
敢えてCGで表現することを避けているようにも思えました。
『ローレライ』のスタッフがこの映画を撮影したらどんな風に観せてくれたのだろうか、とまず思ってしまったのです。

あとはやはり自衛隊の全面協力の下に作成されただけあって、私が原作を読んで感じた作者・福井晴敏氏の言わんとしている所とは少しズレているような気もしました。
この映画を観て私が原作で感じた想いと真逆のメッセージを受け取ってしまう人が多いのではないかと危惧しています。

観終わって一日が経った今、映画だけの感想を問われれば「おもしろかった」と言えるようになりました。
事実普段は小説を読まない夫が原作を読みたいと私の本を読み始めたくらいですので、映画としてはよかったのだと思います。
今日は出勤の電車の中でも読むと言って持っていってしまいましたので、今本が手元にはなく、個々を比較して書くことが出来ないのは残念です。

映画を観て「おもしろかった」と思われた方、どうぞ原作を読んで下さい。
私もDVDが発売されるまでにもう一度読み直したいと思っています。
そして、1999年にこの『亡国のイージス』を読んでからの世界情勢と自衛隊との変化を深く考えてみたいと思います。
「亡国のイージス」でしかなかった日本のイージス艦(「きりしま」)が、2002年12月16日インド洋に出航したあの日の姿を福井晴敏氏はどういう思いで見られたのだろうかと問うてみたいのです。
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