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古畑任三郎ファイナル

2006年01月06日 09:20

『古畑任三郎ファイナル』三作を観ました。
「パート1」第一回「『死者からの伝言』からリアルタイムで観てきてこれが最後かと思うと感慨も一入です。

『今、甦る死』『フェアな殺人者』『ラスト・ダンス』三作を三日で観てしまうのは贅沢というか勿体ないというか。
それを惜しげもなく発表した三谷幸喜さんの潔さにまず乾杯。そして当たり前のことですが何年経っても完璧に「古畑任三郎」だった田村正和さんに乾杯!

この三作に今泉君が復活していたのも嬉しかったです。西村雅彦さんという役者さんを知ったのはこの作品が初めてでした。前作には出演されず、三谷さんとの関係を色々と邪推されていたようですが、ファイナルに戻って来てくれて本当によかった。
やはり古畑と今泉のコンビは面白い。

最後を飾る『ラスト・ダンス』
鮮やかでした。見事に騙されました。
推理小説の禁じ手として「双子」というキーワードがあるようですが、それを逆手に取る手法。
解決してみれば、いくつもの伏線には気付いていたのです。
なので途中でトリックに気付いた方もおられただろうと思います。
私は潜在意識の中で気付きながらも確信には至らなかった。
それは何故か?
「古畑任三郎」は倒叙型の探偵物であるという刷り込みが強く出来ていたために、犯人は最初から解っているものだと思い込んでいたからです。
「めざましテレビ」でうっかり仕入れてしまった事前情報で「ひとつは倒叙型でないらしい」と知っていたのですが、これは一日目の『今、甦る死』のことだと思っていました。
この作品もある意味今までの『古畑』をは違っていて見事でしたが、現在目の前に繰り広げられている殺人に関してはやはり倒叙型です。
なので「かえでがもみじ」を殺したこと」を信じ込んでしまっていました。

昨夜は主人と娘と三人で一緒に観ていたのですが、CM中にちょっとした口論になりました。
主人「かえでがもみじを殺す動機は何だ?」
私「自分の自由にならなくなったからじゃないの」
娘「動機らしい動機はまだ描かれてないと思うよ。最後にわかるんじゃないの。」
私「古畑って動機云々はあまり大事じゃない感じじゃない?犯人を追い込む所に醍醐味があるんだから。」
主人「それにしても理解できん。」
娘「最後までおとなしく観ようよ。」
三人「逆なら分かるんだけど…」

ここまで詰めながらも確信はもてなかったのです。
ラスト古畑がダンスを強要したのに相手の足が出なかった時に三人で顔を合わせてしまいました。
記者のインタビューのシーンで薄々気付き初めていたのですが、それでもまだ絶対の確信には至らず。
古畑の口から言われた時に「何だ、やっぱり」というものではなく、素直に驚いたのです。
私はこのトリックに感激しました。それはこれ一作のトリックの凄さだけではなく、今まで全ての作品がこのラストを迎えるための壮大な伏線だったように思ったからなのです。
『古畑任三郎』という作品そのもののトリックに騙されたことに心地よい満足を得ました。
終わった後いくつもの伏線をああだこうだと三人で話しました。
「打ち上げパーティではっきりと口紅を拭いてたのは気になった」「なんであんな所でコートを脱いだのか不思議だった」などなど。

ラストに相応しい見所も随所にありました。
第一回目で中森明菜さんが演じた漫画家小石川ちなみに言及したシーンでは懐かしさに涙腺がゆるくなりました。
あぁ本当にラストなんだ…。彼女が刑を終えてニューヨークで幸せに暮らしていることは、「パート2」のラスト「ニューヨークでの出来事」で知ることが出来ました。
12年近くに及ぶシリーズで彼女は一番大切にされたキャラクターでした。
またいつもはちょっとひょうきんな古畑が見せたスマートな一面。ラストでダンスに誘うシーンなのですが、ちょっと違うなぁと思っていたらこれもフェイク。
ラストにみせたスマートでクールな田村正和さんの素顔のような気がして、これもまた本当に終わりなのだと感じさせてくれました。

シリーズが全て完結してしまいました。
それはやはり寂しいものです。ただ古畑任三郎は殉職もせず定年退職もせず、このような幕切れであったことは嬉しかったです。
今日もどこかで古畑は生きている、そう思えるではないですか。
正に有終の美を飾ったファイナル三作。
私にとって最高のお年玉でした。
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コメント

  1. フェイク | URL | -

    すばらしい作品でした。

    偉そうなことをいっちゃうと、僕はかえで(実はもみじ)が、杉浦さんをだます所で、気付きました。
    「気がつかなかったみたいよ」というかえでのセリフ。机に向かいながらも「あなたは時々変な事を~」というもみじのセリフ。
    二人が入れ替わっている、と仮定すれば、すんなり理解できるセリフでした。
    でも、それを確定させることなく、進行させていくので、カフェで「彼女は黒だ」と行った時の古畑の苦渋に満ちた表情が胸にきました。
    おそらく、古畑は早くに気付いていたのでしょう。
    古畑にとっては、彼女のトリックは稚拙に見えたと思います。
    いかにも凝ったトリックをつくったようでも、リアリティがなく、すぐにバレるようなものです。引き篭もりがちだった彼女の、精一杯のトリックは、それ自体が彼女の哀しさを象徴しているようでした。だから古畑は辛かったのではないでしょうか。
    箱入りとして育った大人の女性の哀しさに、ちなみちゃんの姿を見たのでしょうね。
    そして、ちなみちゃんより確実に相手を殺した事で、ちなみちゃんのように自由になるのは難しい彼女の将来に、苦しみを感じたように思えます。

    最後の最後に、こんなにも哀しく美しい物語を書いた三谷さんは、本当に素晴らしいですね。

  2. 榊 真央 | URL | 4eg7mJls

    そうですね!

    気付いていた方が楽しめた、という見方もありですね。
    どっちにしても納得させられたとしたら、よけいこのドラマの完成度は高さを物語っているように思います。
    真犯人を分かった上でもう一度観たら、今度はその哀しさが際立って来ることでしょう。
    もみじ自身も自首さえ考えていたわけで、完全犯罪を成功できるとは考えていなかったようですし。

    フェイクさんのコメントを読んでいたら、古畑ともみじのダンスが哀しくなって来ました。そうか、だから哀しく美しい物語なのですね。そしてだから「動機はなんだ」と思った時に気付くべきだったんですね。

    何度も観たい作品です。

  3. 斑目 | URL | T1qMaSnw

    no title

    あけましておめでとうございます

    古畑のラストダンス、すてきでしたね。最終回で第一話のエピソードをはさむなんて実に憎いじゃないですか。また最初から観たくなる。ちなみにちなみちゃんの事件はさんまさんが演じた弁護士が担当したんですよね。

    弁護士といえば、次の踊るスピンオフは「弁護士 灰島秀樹」で決まりそうですよ。

  4. 榊 真央 | URL | 4eg7mJls

    弁護士 灰島秀樹

    ラストダンスに相応しいドラマでした。
    まだちょっと余韻に浸っています。
    さんまさんが弁護したのでしたね!
    「ちなみにちなみちゃん」、狙いましたか?(笑)

    スピンオフオフ…。
    私としては実に微妙で、もうなんと言ってよいのやら。
    脳内がグニュグニュ状態です。
    少し整理出来たら届かないラブレターのような要望を書いてみたいと思っています。

  5. nego | URL | -

    面白かったですね

    第1夜は「里見八犬伝」を見たので未視聴ですが、ファイナルを飾るにふさわしい内容とゲストで存分に楽しませてもらいました。これは本当に面白かったです。全く情報を仕入れていない(イチローに関してはちょこっとだけ小耳に挟んだ程度)ままでの鑑賞がよかったのかもしれないです。大げさに映画化などにされるよりもテレビで全てを完結させる辺りが憎いですし、納得ですね。楽しかった~。

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古畑任三郎ファイナル 第3夜「ラスト・ダンス」

瓜二つの双子の姉が妹に抱いた嫉妬心。それに突き動かされたことで起こった惨劇。余り今までの古畑任三郎シリーズは観ていないのですが、今までの古畑ワールドとはちょっと毛色の違った、赤ワインを飲んだ後のような余韻の残る内容だったのに、かなりびっくりしました。今泉




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