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『じゃじゃ馬馴らし』万歳!

2010年11月18日 14:40

じゃじゃ馬馴らし



11月13日(土)、筧さん大活躍の『じゃじゃ馬馴らし』をマチネで観て参りました!

もう凄い!面白い!美しい!かっこいい!ちょっと腹立つ!でも感動!

今でも頭の中をグルグルと色んな感情が渦巻いております。

カケイストとして最初に挙げるとしたら、やはり舞台人・筧利夫の凄さ。もう私はヘトヘトでメロメロ。あの膨大な台詞を今まで以上の速度でまくし立てる凄さ。ずっと動き続ける体力。驚きっぱなしで息をするのを忘れてしまうほど。

幕間でトイレに行くと、そこここで聞こえる「筧さん凄いよね~」の声。ちょっと不真面目なカケイストの私ですが、ニンマリしてしまいます。あなたにどこまでもついて行きます!

市川亀治郎さんも勿論素晴らしい。歌舞伎の世話物のような台詞回しもこのシィクスピアのお芝居にはぴったりだと思いました。たまに発する男声もオールメールならではのご愛嬌。宝塚でトップ男役が女声を出すことはないので、これもまたフィクション性を高めて「馴らし」という理不尽な調教を緩和するひとつかなと。

全ての俳優さんが全力投球で、パズルがバシバシっと嵌っていく心地良さを感じました。台詞ひとつひとつをちゃんと咀嚼するには1度の観劇では無理!堪能するためにせめて後1度は観たかったです。

初めて蜷川演出の舞台を観た私は、月川悠貴さんの存在にびっくりしました。ビアンカ、美しい!美し過ぎる!結構薄めに見える自然なメイクであの美しさはもはや罪です。調べてみたら30歳を超えていらっしゃる!?どうみても10代の可憐でウブな娘にしか見えないのです。山本裕典君演じるルーセンショーとのイチャイチャなんて、二人とも可愛らしくてドキドキしちゃう。

DVDででもいいから彼の出演する舞台を全て観たくなりました。これはいい人を見つけたわ~。

さてさて『じゃじゃ馬馴らし』。今これを上演するのは難しいと言われているみたいですが。というか、あの時代からずっとこの「女を調教する」というお話には賛否両論、様々な解釈がなされて演じて来られたとか。でも未だにこれを演出したいという演出家がいて、これを見たいと思う沢山のファンがいて、決して葬られることのないお芝居なのですから、「どの時代でも受け入れられ難い」という受け入れがなされているわけで・・・。それはただ「面白いから」だけではなく、その時代時代の男と女の関係を映す鏡であるからではないでしょうか?

私はこのお話を最初に観たのは(原作は読んだはずですが)実は宝塚歌劇ででした。昨年亡くなった私の大好きな大浦みずきさんのトップお披露目公演が『キスミーケイト』。ハリウッドのミュージカル映画で有名なお話ですが、この中で劇中劇として演じられるのが『じゃじゃ馬馴らし』なのです。

フェミニズムの観点からするとDVだらけでとんでもない話ではありますが、虚構に虚構を重ねた宝塚版『じゃじゃ馬馴らし』は、私には決して不愉快なものではありませんでした。男が女を自分好みに「調教する」というのもわりとスンナリ受け止められました。今回見た蜷川版よりもずっと暴力的でお尻を何度もぶたれるシーンもあったのに・・・。

私も新婚だった頃に今回の『じゃじゃ馬馴らし』を見たら、キャタリーナの最後の演説(?)に反発を感じたのかもしれませんが、結婚して25年以上も経つ今となっては「命を掛けて妻のために稼ぎに出てくれる(詳しい台詞は覚えてないです)」なんて言われると「本当に感謝してます」と胸が熱くなりこそすれ、反感なんて感じない自分がいました。一緒に観ていた主人が隣で大拍手してたのがちょっと腹立たしかったけど(^^;

うちはこうなるまでに25年掛かっているのも事実(笑)私もかなりのじゃじゃ馬でしたから。主人の車の助手席に乗っている時に喧嘩して、まだしっかり止っていない車の助手席から飛び降りてタクシーを拾ってひとりで帰ったり。喧嘩した翌日主人の留守中に2tトラックを借りて、殆どの私のものを荷造りして乗せて家を出たり。かなり過激なことをして来ました(^^;

で、その度に墓穴を掘っています。結局物事は主人の思惑通りに運び、私はただただわめいていただけ。手のひらの上で暴れていたに過ぎません。それを知るのに20数年掛かったわけです。

なのでキャタリーナは偉い!ペトルーチオの荒療治が功を奏したとも言えますが、わずかな期間でそれを悟った。あの時代女は仕事を持つわけでもなく、実家の持参金だけが頼りの中で、男を気持ちよく働かせるには貞淑な妻であることの方が利口であると知ったから。ペトルーチオもただのお馬鹿な暴力夫ではありません。そこは間違えちゃいけない。現代にあるDV夫とは全く違います。ペトルーチオの愛と優しさはきっと二人が最初に出会った時のあの丁々発止の言葉の応酬で感じたのでしょう。

またこの演説の言葉から知れること。決して女は男の奴隷ではないということ。女には女の役割があるということ。これもはっきりした台詞を覚えていないのですが、「柔らかな女の肌で夫を」みたいな台詞。おんなの柔肌と笑顔は最強の武器なんです。外に出たら7人の敵がいると言われる男社会の荒波に出て行く夫に、妻の優しい言葉と柔らかな唇のキッスがあれば、はっきり言って単純な男は、その日一日仕事を頑張れるんじゃないでしょうか。世の中の全ての夫が優しい妻に見送られて職場に行けば、イライラもなくいらぬゴタゴタも無くなって、ひいては世界平和にも繋がる。なぁんてあながちウソっぱちでもないと思うのですが・・・。実は私、今回はここのシーンで泣きました。亀治郎さん万歳!

性差役割分担は悪だと声高に言う人もありますが、私はそれはナンセンスだと思います。また世の中で男か女かどちらが優秀かなんてこともナンセンス。お互いを補いあうものとして、男女があるのですから。

筧さんが出演されていたので真剣に見ていたNHKの「女と男~最新科学が読み解く性~」ここで紹介されていたことを思い出しています。男と女、反発しあうものでは決してないのです。このこともまた聡明なキャタリーナには分かっていたのではないかな?

シェイクスピアが何を考えてこの戯曲を作ったのかは私には分かりません。悪妻に苦しめられていたから腹いせだったのかもしれないし、世の女性が強くなっていくことを懸念してのことだったのかもしれない。時代を超えて読まれたり演じ続けられるものには、普遍的なテーマがあるのだと改めて感じました。

ついでに・・・

かつて娘が「結婚詐欺って何?」と聞いてきたので「結婚する気もないのに、結婚するから~という殺し文句でお金を巻き上げる詐欺のことよ」と言ったら、「ふうん。結婚してもグータラしてて女房を働かせることかと思った」って・・・。

今若い子の間では専業主婦願望がまた強いのだそうで。男女雇用機会均等法で女が出来る職種も増えたとはいえ、まだまだ大企業の重役なんてものには女はなれない。家事を殆ど全てこなし、仕事もして、その上子供を産め、だなんて女に求められるものが多い今、若い娘たちが結婚したがらないのも分かるような気がします。その反面「イクメン」なんて言葉も流行って男性にも育児休暇をなんてことも言われる。さてさてこれから先男女はどんな風に役割を担って行くのかな。そしてまた10年後にこのカンパニーで『じゃじゃ馬馴らし』をするとしたら、どんな演出になっているのでしょうか。また是非是非観たいです。

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コメント

  1. てんこ | URL | yiOEXdsQ

    はじめまして

    はじめまして。てんこと申します。
    Twitterのdaisyuki8さんの呟きから飛んでまいりました。

    レポを拝読して、わが意を得たりと膝を打って早速コメントを書いております。
    私も結婚して10年、いまだに主人に対して「じゃじゃ馬」なところがあるのですが、キャタリーナの演説に嫌悪感は感じませんでした。むしろヒントをたくさんもらったような気がします。

    あと、やはり舞台の筧さんは最高ですね!
    ペトルーチオは本当に筧さんのための役だったと思います。惚れました、あの強引なイタリア男に(笑)

  2. 榊 真央 | URL | -

    はしめまして~♪

    てんこさん、こんな所にお越しいただいてありがとうございます。

    嫌悪感を感じないのは、あれは男性へのエールでもあるからかなと思っています。裏返せば女房ひとり幸せに出来ないような男だったらついて行く必要もないということですから。まだまだ書き足りないです。

    てんこさんのコメントで改めて。そうだ、筧さんはイタリア男だったんだ(笑)。
    ペトルーチオは筧さんの体を借りて現代に息づいていますね。
    ほんとに惚れ直しました。「キスをしておくれケイト」これがペトルーチオの本音だと思うんです。筧さんの真面目な声には痺れまくりです。

    > はじめまして。てんこと申します。
    > Twitterのdaisyuki8さんの呟きから飛んでまいりました。
    >
    > レポを拝読して、わが意を得たりと膝を打って早速コメントを書いております。
    > 私も結婚して10年、いまだに主人に対して「じゃじゃ馬」なところがあるのですが、キャタリーナの演説に嫌悪感は感じませんでした。むしろヒントをたくさんもらったような気がします。
    >
    > あと、やはり舞台の筧さんは最高ですね!
    > ペトルーチオは本当に筧さんのための役だったと思います。惚れました、あの強引なイタリア男に(笑)

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