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ボンボニエール

2005年11月17日 15:53

rosefoot05.jpg

ここ数日のマイブーム。それは金平糖…。
金平糖なんて多分この十数年年食べたことなかったのになぁ。
『TRICK』で一倉さん、もとい、大隈早大教授がボリボリ食べていたのが印象的でしたが、その翌日の紀宮様のご結婚報道でも話題になり一気に私の頭の中を占領。


語源は「砂糖菓子」を意味するポルトガル語「confeito(コンフェイト)」。
1569年4月16日に、二条城を訪ねたポルトガル人のルイス・フロイスなる宣教師が織田信長に献上したのが最初らしいです。
夏目漱石著『我輩は猫である』の水島寒月のモデルにもなった物理学者寺田寅彦氏は、金平糖の角がどうしてできるかというテーマがお気に入りだったらしく随筆などで何度も金平糖に言及しているそうです。
寺田氏の努力も虚しく角の出来る理論はいまだに解明されていないのだとか…。
一応あの角の数が24個なのが金平糖としては良品だということで、江戸時代徳川家に献上されるものは必ず24個角と決められていたとか。
確かにこの角は魅力的~。

「金平糖を守る会」まであって、その事務局が名古屋の中京大学にあるそうです。

そういえば、バレエの『くるみ割り人形』にも「金平糖の精の踊り」ってあったなぁ。
今年の春、娘もこのバレエにその他大勢役で出たっけ(いい加減な母)。
何で金平糖なんだろうと思っていました。そもそもフランスに金平糖があるのか?
ふうむ、調べてみたらちょっとした誤訳なんですねぇ~。

チャイコフスキーの『くるみ割り人形』本邦初演の大正5年の東京音楽学校定期演奏会ではフランス語のまま「フェー・ドラジェーの舞踏」。
大正14年4月に音楽評論家柿沼太郎氏が『チャイコフスキー・一生と作品研究』で英文から翻訳する時に、初めて「金平糖」と訳されたらしいんです。
元の英文は「Dance of the sugar plum fairy」。
これから訳する際に、辞書に「球糖菓・金米糖」とあったため「金平糖」と誤訳された。
にも関わらず、第二回目の同じ大正14年4月、歌舞伎座で日露交歓管弦楽演奏会では「糖杏の精の踊り」
そして第三回目、昭和3年2月新交響楽団で初めて「金平糖の舞踏」となって世に広まったそうな。
このことは今は亡き作曲家團伊玖磨氏も謎だと考えていらっしゃったようです。
これもまた深い…。

っで、また紀宮様のご結婚に話は戻りますが、この時の引出物が金平糖入りのボンボニエール。
やっと日記のタイトルになるわけです。ふぅ~。
正直言ってボンボニエールって何か知りませんでした。
ボンボニエールとはフランスのものでボンボンやキャンディ、小物などを入れる蓋付のケースのことです。
高級食器売り場などでよく目にしますよね。
これが気になったのは、最近ちょっとブロカントというものに興味を持っているからなのですが、これはまた次の機会に書いてみようと思います。
このボンボニエールが明治時代からは皇室の慶事に金平糖を入れて引出物として用いられるようになったわけです。
TVで観て綺麗だなぁと思って調べてみたら、こんな所がヒット。
思文閣
京都じゃないですか!今、特別展示会をしてるんです。 

そして京都にはは日本唯一の手作り金平糖専門店緑寿庵清水があるらしく、思文閣から近い。

京都に住みながら全く知らなかった私。
だって金平糖なんて食べたいと思ったことないから。
甘いものは苦手だから…。辛いものなら錦の津之喜酒舗まで買いに行くのだけれど…。

長々と書いて来ましたが、とにかく金平糖は子供の駄菓子ではないのです。
とて~も高貴な甘さの由緒正しきお菓子で、物理学者や音楽家をも魅了するお菓子なのであります。
化用箱入りセットだと2万円近くするものもあるんですから。

あっ、だったらあの一倉さん(しつこい)大隈早大教授はもしかしてモデルはちょこっと寺田寅彦氏だったの?
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コメント

  1. せぴあ新城 | URL | -

    金平糖

    緑寿庵清水・・・一時期凝ってました。
    ちょっとしたプレゼントにも案外喜ばれるのですが、チョコレートの金平糖ってご存知ですか?ヴァレンタインの時期だけ売り出される、2~3年前に予約しないと入手できないシロモノです。「3年前から、貴方のために予約していたのよ♪」と効果的かも知れません(笑)。
    ガラスの器に入っていて、お素敵でした。

  2. 山桜 | URL | -

    ありがとうございました。

    こちらからも、リンク張らせていただきますね。
    最近、TVで、よく、高い金平糖を、見るので、
    食べたくなる。

  3. 榊 真央 | URL | 4eg7mJls

    せぴあ新城さん

    チョコレート金平糖もサイトで見て初めて知りました。
    2年待ち!!
    今度行こうと思っていますので、予約して来ようと思います。
    変わらぬ愛の誓いですね~。
    誰に贈るのかは内緒…。

  4. 榊 真央 | URL | 4eg7mJls

    山桜さん

    これからも宜しくお願い致します♪

    >高い金平糖
    今度買って食べてみます。
    一倉さん(だから違うって)みたいにボリボリは食べられないでしょうけれど。

  5. 扇子忠 | URL | -

    今平糖

    今平糖の考察、恐れ入りました。
    なかなか考察が深く、向学心に対するアプローチのアカデミックさに驚きました。
    世界には、数百種類の今平糖が今では存在するそうです。そのコレクションを名古屋の教授はしていらっしゃるそうです。小生のボンボニエールの展覧会が名古屋の高島屋で開催されたときに、その方とお目にかかり、そのことをお聞きしました。
    また、東京、京都、大阪、松山などでの小生のボンボニエールのコレクションの展覧会で多くの金平糖のファンの方達とお目に掛かり、楽しい時間を過ごせました。世の中、何かのきっかけで楽しいことがあるものだと思い知った次第でございます。貴方のサイトを応援致します。

  6. 扇子忠 | URL | -

    ボンボニエールの本について

    当該サイトで、榊真央様からご褒めとも思われるご丁寧なコメントを戴き恐縮致しております。本当に嬉しく拝読致しました。著書を上梓した目的は、今まで皇室に育まれてきた、そして閉ざされてきた日本の伝統工芸を多くの皆さんに知って戴きたいと思った所以でございます。従いまして、その拙著の印税は、最初から放棄しておりましたし、本当にお喜び戴ける方には無償で拙著を差し上げて参りました。この度は、榊真央様からお返しに素晴らしいボンボニエールに入った緑寿庵清水の金平糖をお送り戴き感激しております。近い将来、まだまだおもしろい分野の紹介の本を上梓して参りますので、またご笑覧下さい。失礼ながら、この欄で謹んでお礼申し上げます。

  7. 榊 真央 | URL | 4eg7mJls

    お返事が遅くなってしまいました

    扇子様

    こちらにもコメントを頂いていたのですね。失礼してしまいました。

    私のブログはアカデミックでも何でもなく、お恥ずかしい限りです。
    ネット検索して何時間も読みふけったり、書くにあたってなるべく間違いのないようにと、かなり時間がかかることをすることもありますが、やはりネットで調べることには限界があるとつくづく感じております。扇子さまのご本を読ませていただいてその思いを強く致しました。
    文献を当たり、また出向いて本物に触れること以上の勉強はないですね。

    次に発表されるご本も本当に楽しみにしております。

    ボンボニエールの展覧会がまた京都であれば是非伺います。

  8. フォルナリーナ | URL | VKyXk04w

    Re: ボンボニエール

    初めまして。突然、失礼いたします。
    15年?ぶりに、金平糖を検索していて拝見しました。恥ずかしながら、ネットで検索し始めたのは最近なんです。

    バレーですと、キーロフの振り付けが一番好きです。昔、キーロフの舞台も観に行きましたが、やはり、ビデオで観る、ラリッサ・レジュニナの金平糖が大好きです。『アラビアの踊り』も最高!! ユーチュブでも観れますが、金平糖の曲、チャイコ様の原曲より短いですね・・。

    金平糖の件ですが、他の方のを読みましたら、柿沼太郎氏は、明治44年初版の三省堂 模範英和辞典に『球糖菓・金平糖(金米糖だったかも?)』と訳されていたのを参考にされたとか。

    柿沼氏が、ご自分で考えられて翻訳されたのかと思っていました。些細なことかも知れませんが、柿沼氏の『チャイコフスキーの作品研究』の本には『金平糖』ではなく『金米糖』と書いてあります。時代を感じますね。

    昔、『くるみ割り人形の飛び出す絵本』を娘達に購入したんですが、金平糖ではなく『砂糖あんずの妖精』が登場しました。何故・・?? シュガープラム・フェアリーの誤訳でした
    (イタリアやフランスでは、ドラジェですが、ドイツでは、ツッカー・フェ、砂糖の妖精だったかしら?)・

    分からないことだらけになり、ホフマンの研究をしてらした先生にお尋ねして、いろんなことが分かりました。

    絵本やバレーの『くるみ割り人形』と、ホフマン原作の『くるみ割り人形と鼠の王様・堅いくるみの物語』とでは、主人公の名前や、父親の職業なども違います。

    ざっくり説明しますと、ホフマンの原作を、フランスのアレクサンドル・デュマ・フィスが、若干の異同があるも比較的忠実に翻訳(CASSE-NOISETTE なので、ヘーゼルナッツ割り??・笑)。その後、バレーの台本になり、主人公『マリー』が『クララ』になったりしました(マリインスキー劇場のイワン・アレクサンドロヴィッチ・ウセボロジェスキーとマリウス・プティパが、翻訳脚色)。

    絵本では、ホフマンではなく、バレーの台本をもとに書かれたりしている物も多いので、知らないと困惑しますね。

    お読み戴き、ありがとうございました。






  9. 榊 真央 | URL | -

    ありがとうございます!感激です。

    フォルナリーナさん、初めまして。金平糖やバレエについて熱く詳しく書いて頂いてありがとうございます!!

    自分のブログでありながら、最近は新しいSNSなどにかまけていてこちらは放置状態です。自分の管理者画面に行く方法すら忘れている体たらくでした(^^;

    バレエも絵本も古典が現代にリメイク(と言っていいのでしょうか)されて行くとどんどん変化していきますね。なのにその中で変化させないものがあるとそこだけが不思議に思えてしまいます。でもそれがまた楽しいのかもしれません。『白鳥の湖』大好きなのですが、これがまたいろいろに変化して行くのも好きです。マシュー・ボーン振付の男性主役も好きですし、映画『ブラック・スワン』もちょっと気持ち悪いけれど好きです。などといいましても、バレエやクラシックに素養があるわけでもなく、こうやって詳しいお話をお聞きして思考が広がって行くのが好きなのかもしれません。古典には褪せない魅力があります。

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