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『THE有頂天ホテル』

2006年02月14日 10:49

やっとやっと先週末観て参りました!『THE有頂天ホテル』。
文句無く、評判に違わず面白かったです。
私は主人と娘の三人でレイトショーで観たのですが、ほぼ満席状態で熱気ムンムン。
まるで舞台を観ているように、客席からドッカンドッカン笑いが起こります。
これは私たちのように数人で観に行くのが正解。笑いにためらいがいらないから。
ひとりだとちょっとお隣の反応を観たりして、笑うのを遠慮してしまいそう。でもそれじゃ勿体ないです。

以下激しくネタバレです。

最初からツカミ大オッケー!
ココリコの田中。『みんなの家』リンクです。取り皿と間違えて灰皿を使っているお客様役。
副支配人新堂の気配りがなんかソコハカトナクおかしい。

この映画の製作が発表された時に真っ先に思い浮かんだのが、映画『グランドホテル』(1932年公開 第5回アカデミー賞作品)。
人々の悲喜こもごものエピソードが同時進行し交錯する形式はその後「グランドホテル形式」と呼ばれるほど影響を与えた映画です。
1993年に宝塚歌劇でも上演され、これが涼風真世さんの退団公演となりました。
そんな関係でこの当時映画『グランドホテル』を見ていました。
『THE有頂天ホテル』はグランドホテル形式に則った映画なのかと思っていたのですが、それだけではなくスイートルームに『グランドホテル』に出演した役者の名前をつけるなど、三谷幸喜のこの映画へのオマージュを感じます。
ベースにあるのはこの『グランドホテル』だけではなく、ミュージカル『スイート・チャリティ』(残念ながら私は未見です)。
パンフレットによるとこのミュージカルの中の曲「If My Friends Could See Now」が軸になっているということです。
そういう意味ではYOUがこの映画の主役なのではないかと思えるほどラストの演出は際立っていました。
豪華な出演者といい、計算しつくされたドラマ運びといい、この映画は正に三谷幸喜作品の集大成だと言えます。

登場人物の誰もがひとクセもふたクセもあって、醸し出す雰囲気だけでもおかしい。
伊東四朗はこれからテレビで観ても絶対にあの白塗りの顔を思い出して笑ってしまいそうです。
トラウマになりそう…。

ありがちな話がありがちなオチにならないところがやはり凄い。
私が数分前に予想したことは悉く裏切られ、それが実に小気味いいし三谷幸喜らしくっていいんです。
武藤田って後藤田?三谷幸喜にしては説教臭く直截的は社会風刺だと思ったらやはり違った結末。
汚職国会議員は正義を振りかざして記者会見で暴露したりはしないし、メジャーデビューを希望するベルボーイにはラッキーチャンスは訪れない。
客室係は客室係のままで、汚職議員とよりを戻したりしない。
コールガールは多分コールガールのまんまで、演歌歌手はこれからも公演初日前は自殺したくなるほど自信喪失したまんまでしょう。
大きなサプライズは何も起こらず、大晦日と変らぬ新年を迎えるのです。
でも、それぞれの心の中で何か変化が起こっている。
観終わった後そのちょっぴりの幸せ感が愛しく思えてしかたがありません。
特に笑いを強要されるわけではなく、泣きを強要されるわけでもなく、それでも大笑いしほろっとしました。
勿論計算しつくされた笑いなのですが、芸達者な俳優が演じたらこんなにも心地良く笑えるのかと。
今までちょっと苦手だった松たか子や西田敏行の演技にもとても感動している自分がいました。
オダギリジョーは、やっぱりこういうナヨっちい役が私は好きみたいです。
唐沢寿明とオダギリにあの特殊メイクをさせた三谷幸喜は偉い!
私が一番驚きだったのはYOU。もっともっとこの人の女優としての作品を観てみたい。


「三谷幸喜って天才だね」と三人で言い合いながら、幸せな気分で家路に着きました。
2度3度と観たい映画なのですが、それも侭ならないので早くDVDをゲットしたいわ~。
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